ITFワールドテニスツアー『橋本総業 東京有明国際女子オープン』が有明テニスの森公園にて開催され、6月4日(日)の最終日は、シングルス決勝が行われた。
第3シードの王雅繁(ワン・ヤファン/CHN)と、第7シードのJC・スベンセン(DEN)の対戦は、前週軽井沢で優勝した王が、6-1 6-0 のわずか51分でスベンセンを退け、2週連続優勝、ITFツアー15勝目を飾る。
王は、スベンセンを第1ゲームから攻撃し、サービスブレークを果たす。その後も相手に先にミスをさせる堅実なラリーを重ね、第1セットの第4ゲームから10ゲームを連取し、優勝へと突き進んだ。
甲府、大阪2週参戦した後、一度帰国し、福岡から4週間、日本のITFに参戦した王。
「少しずつテニスも良くなってきました。人工芝は少し特殊でしたけど、有明はハードコートだったので、気持ちよくプレーができました」と、1か月にわたる日本遠征を優勝で締めくくったことに笑顔を見せた。
コーチとしてATPツアーで活躍した台湾の王宇佐(ジミー・ワン)が帯同しており、今週は19年に入籍した夫も同行した。現在の目標は、全米オープン予選に出場すること。W25で抜群の安定感と攻撃力を誇った懐の深いストロークを武器に、ステージをさらに上げて戦っていく予定だ。
決勝敗れたスベンセンは、19歳でITF W25初の決勝という舞台だった。準決勝で清水映里(東通産業)をフルセットで下したテニスは影を潜めたが、今後の大きな経験となっていくだろう。
6月4日(日)
■女子シングルス決勝 ショーコート
○王雅繁(CHN)[3] 6-1 6-0 ●JC・スベンセン(DEN)[7]
■大会名:橋本総業東京国際女子オープン 2023
■期間:5月28日(日)29日(月)予選
5月30日(火)〜6月4日(日)本戦
■会場:有明テニスの森公園(ハードコート)
取材・写真/保坂明美