6月20日（火）、全仏オープン車いすテニスで17歳でグランドスラムを制覇した小田凱人（東海理化）が都内で会見を開き、グランドスラム史上最年少優勝、世界ランキング史上最年少１位という記録を打ち立てた今の思いを語った。
冒頭「世界ランキング１位の小田凱人です」と、いたずらっぽい笑みを浮かべて挨拶をする小田。最年少優勝という夢がかなう瞬間を前にしたときは、「本当に他の大会、試合では感じられないくらい手が震えていたし、心臓飛び出るくらいの感情があった」と吐露する。
また、「両親は『お前ならできる。できないわけがない』という教育方針で育ててくれた。病気をして両親も苦しかったと思う。その中でも信じて言い聞かせてくれた」と、感謝の気持ちを語った。
さらに「サポートがなければ１位にもなっていない。契約することで自分を信じてくれたことを、結果で返すことができた。僕一人ではなく、みんなで勝ち取った瞬間だと思います」とスポンサーへの言葉も忘れない。
グランドスラム優勝については「何度も経験したい」と意欲を見せ、「何回優勝をつかめるのか、これからの人生の一番の目標として頑張りたい」とさらなる先を見据えた。
会見は予想以上に報道陣の数に、急遽場所を変更するなど、マスコミからの注目も急上昇した凱旋帰国。期待は高まる一方だが、まだ17歳。色々な経験を積み重ね、スーパーヒーローへと育っていくことだろう。
取材・写真／保坂明美
