9月9日 森田あゆみ(安藤証券)の引退エキジビションマッチとセレモニーが有明コロシアムでの「安藤証券オープン」決勝後に行われた。
セレモニーでは涙をこらえる森田に「これからテニス界を一緒に盛り上げていこう」と杉山愛から花束を渡され励まされた。
森田は群馬県太田市出身、
7歳、力がなかったのでフォア、バックともに両手でラケットを握る。
2003年夏、13歳の時、神奈川県茅ヶ崎市の杉山愛などのいる「パームインターナショナルテニスアカデミー」に移り、丸山淳一コーチにつく。
2005年11月、15歳8ヶ月で全日本テニス選手権優勝。
2006年11月、ジュニア世界ランキング3位に。(後に世界一のプレーヤーになるC.ウォズニアッキとは対戦成績2勝6敗)
2007年、17歳3ヶ月、ウィンブルドン予選突破。(グランドスラム大会本戦には22回出場)
2011年10月、自己最高世界ラインキング40位と順調に世界にデビューを果たした。
しかし2015年、右手首を手術。
その後は思うようにいかないことが多かったが丸山コーチと共に復活を信じ選手生活を続けていた。
2022年、5月、W15 チュニジア、2週連続優勝。
手術後の下部ツアーを回った時、一人で苦労して転戦する多くの下位選手の姿に接し、
「もっとこうすれば」と思うと共に、「自分も杉山さんや丸山コーチが身近にいなかったら、世界に出ていくことはできなかった」と振り返る。
そんな体験がきっかけで、「これからは選手を支える立場でジュニア選手やプロ選手の手助けをするコーチになりたい」と思ったと言う。
2023年8月4日、「選手としては完全燃焼できた。悔いはない」とSNSを通して引退を表明した。
森田あゆみ引退 報告
『ご報告
私、森田あゆみは現役生活を引退する決断をしましたことをご報告させていただきます。
手首の手術をしてからはなかなか思うようにいかないことが多く大変な時期もありましたが、何も悔いが残らないところまでやり切り、選手としては完全燃焼出来たと自分の中では感じています。
テニスを通じて素晴らしい経験も出来、たくさんの方に応援していただき支えてもらい、凄く恵まれた幸せな選手生活だったと心から思っています!
選手生活を最後までサポートしていただいた安藤証券様はじめ、今までサポートしてくださった多くのスポンサー様、ドクターやトレーナー、理学療法士の方々、家族、応援してくださったファンの皆様、そして20年間一緒に頑張り続けてくださった丸山コーチには感謝の気持ちでいっぱいです。
今後はコーチとしてテニスに携わり、少しでもジュニアや選手の力になれるよう頑張っていきます!
今まで本当にありがとうございました!』森田あゆみ 2023年08月4日
森田あゆみ引退セレモニー
エキジビションマッチ
安藤証券オープン優勝者/鈴木貴男
vs 森田あゆみ/奈良くるみ
「安藤証券オープン」シングルスの優勝は第7シードのV.ゴルビッチ(スイス)。第3シードの王曦雨(中国)を6-4, 3-6, 6-4 3時間近くの激闘の末に破り優勝。エキジビションマッチに鈴木貴男のパートナーとして友情出演してくれた。
1990年3月11日生れ
164cm,58kg
フォア、バックともに両手打ち
群馬県太田市出身
「高崎テニスクラブ」松田貞男コーチの元本格的にテニスを始める
2003年9月、13歳の時、神奈川県の「パームインターナショナルテニスアカデミー」に移り、丸山淳一コーチにつく
2004年、14歳で全日本ジュニア(18歳以下)単複優勝
2005年、15歳で全日本選手権優勝
2006年、初のITF大会優勝
2007年、ウィンブルドン本戦、以来グランドスラム大会本戦22回プレー
2008年、4月14日、トップ100入り
2011年、10月3日、最高ランキング40位
2009から2013年トップ100内をキープ
2013年ごろから怪我に悩まさ、2014年最終ランキングは246位
手首の怪我、手術などでランキングがなくなってしまったこともあった。
WTAツアー生涯獲得賞金$1,682,518
森田あゆみ全成績 295勝241敗
森田あゆみWTAデーター
森田あゆみ引退WTA記事
ITFデーター
森田あゆみ ITFジュニアデーター (最高ランキング3位)
2010年10月 ジャパンオープン優勝 photo 鯉沼宣之
ITFツア優勝 10(全優勝大会)
2011年7月 フェド杯ワールドグループⅡ部 photo 伊藤功巳
日本を代表してフェド杯でプレーすること20回、(全成績は23勝14敗)
記事:塚越亘/塚越景子 photo 鯉沼宣之/伊藤功巳