男子は安居院咲空が優勝「小学生の中で一番になれた」【第43回第一生命全国小学生テニス選手権】

第43回全国小学生テニス選手権大会（8月5日（火）～9日（土）：武蔵野ローンテニスクラブ／第一生命相娯園テニスコート）は、9日男子シングルス決勝戦が行われ、第１シードの安居院咲空 (青山小学校) が藤瀬大智 (大庭小学校) に6-2 6-1で勝利し優勝した。

■男子シングルス決勝
○安居院咲空 (青山小学校) [1] 6-2 6-1 藤瀬大智 (大庭小学校) [7]●

序盤から激しいラリーの応酬となり、スコア以上に競った展開となった。安居院（あぐい）は持ち前のフォアハンドストロークを放ち、先に藤瀬を振っていくが、粘り強さとショットのバリエーションが豊富な藤瀬が応戦する。それでも一本の力強さで安居院が上回り、第１セットを6-2で先取する。

第2セット、安居院は「何度もデュースに持ち込まれ、苦しい展開になった」と長いラリー戦が続く。しかし「相手がロブを使ってきてもライジングで攻めすぎずに注意しながら、状況に応じて後ろに下がってプレーし、最終的に攻めた」戦術が功を奏し、安居院が5-1でリードする。

競りつつもスコアで大きく水をあけられた藤瀬は、気落ちしたのかダブルフォールトもあり、ラブゲームでマッチポイントを許す。安居院は「しっかり自分の武器のフォアで攻めて」試合を締めくくった。

試合後、安居院は「全国の小学生の中で一番になれた」と笑顔を見せ「いいプレーをして勝ことができた」と自信を得た様子。一方、敗れた藤瀬は「負けてしまったけど、決勝という舞台に立ててすごくうれしかった。いい経験になりました」と充実した表情をみせる。まだ5年生ということもあり、チャンスはある。「来年こそ優勝という、うれしさを掴みとりたい」と意欲をみせる。

安居院は続く全日本ジュニアでの優勝を目指す。「全国選抜ジュニアで負けた相手は早生まれの選手でここには出ていないので、絶対にリベンジしたいと思います」と目を輝かせた。

優勝　安居院咲空 (青山小学校) [1]
準優勝　藤瀬大智 (大庭小学校) [7]