11日、男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズであるマドリッド・マスターズはシングルス決勝が行われ、第10シードの錦織圭(24歳)は、同ランク1位、第1シードのラファエル・ナダル(27歳、スペイン)と対戦し、6-2、4-6、0-3ret.のリードを許した場面で途中棄権により敗退したが、準優勝の活躍を果たした。

第1セット第3ゲーム、バックのクロスの展開からチャンスを作り最後はバックハンドのドライブボレーで決めブレイクし2-1とリードすると第5ゲームではナダルのセカンドサービスを打ち込み連続ブレイク、続くゲームもキープし5-1と大きくリードする。

第8ゲームではサービスアンドボレーなど多彩な攻め、最後はサービスエースでキープし6-2で第1セットを先取した。ナダルはファーストサービスが入った時には56パーセントのポイントを奪うにとどまり、錦織の5本のウィナーなどで2度のブレイクを果たした。

第2セット、最初のナダルのサービスゲームではバックの展開から最後は回り込みフォアハンドで決め、3度目のブレイクを果たすと続く第2ゲームを0-40から凌ぎキープし4-2とリードを奪うが、第8ゲームでサービスゲームを落とすとゲームを奪えずに4-6とフルセットに突入した。

第3セットでは、腰の怪我で動けなくなった錦織が第3ゲーム終了後に途中棄権でリタイアし優勝はならなかったが、準優勝の活躍を果たした。

錦織がマスターズ大会で決勝に進出するのは初めての快挙で、準優勝の活躍により錦織は来週発表される最新の世界ランキングで9位になる。

マドリッド・マスターズ

シングルス
決勝

ラファエル・ナダル[1](スペイン)2-6 6-4 3-0ret.●錦織圭[10]

準決勝

錦織圭[10] 7-6(5) 5-7 6-3 ●ダビド・フェレール(スペイン)

準々決勝

錦織圭[10] 6-4 6-4 ●フェリシアーノ・ロペス

3回戦

錦織圭[10] 7-6(5) 7-6(5) ●ミロシュ・ラオニッチ[8]

2回戦

錦織圭[10] 6-3 6-1 ●ギリェルモ・ガルシアロペス

1回戦

錦織圭[10]6-4 6-4 ●イバン・ドディッグ

※カッコ[ ]内数字はシード順位、W:主催者推薦出場

記事:長嶋秀和