19日、テニスのグランドスラムであるウィンブルドンは男子シングルス予選決勝が行われ、予選第24シードの杉田祐一(25歳)がマルコ・キウディネッリ(32歳、スイス)を6-4、6-2、7-5のストレートで破り、自身初となるグランドスラム本戦進出を決めた。
長い間、待ちわびた瞬間だった。初めてグランドスラムの予選に挑戦したのは、2009年のUSオープン。その時は1回戦で敗退していた。その後、予選の決勝に進出すること実に4回。そのたびに悔しい思いをしてきた。特に今年の全豪オープンでは、第1セットを先取しながらも逆転負けを喫し、人目もはばからず悔し涙を流した。
この日の試合では、元世界ランク52位のベテラン、キウディネッリをストレートで下し、18回目の予選挑戦で念願のグランドスラム本戦への切符を手に入れた。
また、この日は世界ランク127位の伊藤竜馬(26歳)も予選突破をかけた試合に臨み、リカルダス・ベランキス(23歳、リトアニア)に5-7、4-6、6-3、7-5、6-0の大逆転で勝利。昨年の全豪オープン以来となるグランドスラム本戦出場を決めた。
この結果、今年のウィンブルドン男子シングルスには、予選を突破した2名に第10シードの錦織圭(24歳)を加えた日本勢3人が本戦ドローに名を連ねることとなった。グランドスラムの男子シングルス本戦に日本勢3人が出場するのは、2013年の全豪オープン以来。