中国の上海で開催されているATPツアー下部のチャレンジャー大会、ロード・トゥ・ザ・上海マスターズ・チャレンジャー(賞金総額5万ドル、ハードコート)。世界ランク245位、西岡良仁(18歳)が、同ランク143位、第2シードのソムデブ・デバーマン(29歳、インド)と対戦し3時間4分の熱戦の末に6-4、6-7(5)、7-6(3)で勝利しチャレンジャー大会初優勝を果たした。

西岡は昨年の全日本選手権準優勝、全米オープンでは初のグランドスラム予選出場にして勝ち上がり本戦出場を果たした。本戦の1回戦では、パオロ・ロレンジ(イタリア)と対戦し1-6、2-6、1-2でリタイアし2回戦進出はならなかった。

体調不良で敗退してしまった初めてのグランドスラム出場の雪辱を果たして勝を飾り、ATPポイントを80点獲得し世界ランキングは170位前後まであげる事になる。

西岡は、「色々なコーチと遠征も結果出る出ない関係ない。自分の思っている事に少しだけコーチの意見を取り入れて来た。どんな場面でもボールをコートに入れる事が出来るようになり勝てるようになった」と、決勝では11度のブレイクピンチを凌ぐなどタフさを発揮しての優勝となった。

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また今大会で第1シードで出場していた添田豪は2回戦で内山靖崇と対戦し6-3、6-3で勝利したが、準々決勝では、第8シードのトーマス・ファビアーノ(25歳、イタリア)に4-6、6-7(0)で敗退し準決勝進出はならなかった。

西岡は準々決勝ではダナイ・ウドムチョクに勝利し、準決勝では添田に勝利したファビアーノを6-4、0-6、6-1で勝ち上がっての決勝進出だった。

記事:長嶋秀和
写真:増田健太郎公式ブログ- MASUKEN WORLD