クアラルンプールで開催されているマレーシア・オープン(ATP250、賞金総額1億3千万円、室内ハード)。全米オープン男子シングルスで準優勝の活躍を果たした後の初戦となる錦織圭(24歳)が第1シードとして2回戦から登場する。

錦織の初戦はアメリカのラム(30歳)と全米オープン・ジュニアで中川直樹(17歳)とペアを組み優勝を果たした世界ランク778位、オマール・ジェシカ(17歳、オーストラリア)の勝者と対戦する。

またシングルス1回戦では世界ランク109位の添田豪(30歳)が予選を勝ち上がった竹内研人(26歳)と対戦し6-2、6-1の完勝で2回戦進出を果たした。ファーストサービスが入った時には77%の確率でポイントを獲得、相手のセカンドサービスでは68%のポイントを奪うなど6度のブレイクを果たし試合時間は1時間で勝利した。

日本人同士の対戦となったこの試合、開始の直前に照明器具の故障が発生、復旧後に始まり、竹内はナーバスになった所、添田が淡々とポイントを進め、3-0とリードした。

竹内がATP250大会初の本戦出場、セットの後半もダブルフォルトで失うなど経験豊富な添田が終始リードを奪う展開。

セカンドセットは先行してブレークするなど流れを変えることが出来そうなスタートの竹内を、ブレイクバックした添田が積極的なプレーをしてプレッシャーをかけることに成功。

竹内はリターンゲームでは要所でリターンダッシュを試みるなど攻撃的するも添田が落ち着いてたプレーと積極的に相手から時間を奪うように攻撃を仕掛け勝利を果たした。

またデ杯でも活躍中の若手2人も本戦出場を果たしたが、守屋宏紀(23歳)はイワン・ドディグ(クロアチア)と対戦し6-7、1-6で敗退、ダニエル太郎(21歳)もフィリプ・クライノビッチ(セルビア)と対戦し2-6、4-6で敗退し2回戦進出はならなかった。

記事:長嶋秀和
写真、取材協力 金子稔