東京の有明コロシアムで開催される男子テニスの国別対抗戦、デビスカップ準々決勝、日本対チェコの組み合わせ抽選が行われ、初日となる4日のシングルス2試合では第1試合で伊藤竜馬(25歳)とラデク・ステパネク(35歳、チェコ)、第2試合でダニエル太郎(21歳)とルカシュ・ロソル(28歳、チェコ)が対戦することとなった。

先週までマイアミで行われていたソニー・オープンで、世界ランク6位のダビド・フェレール(32歳、スペイン)と同4位のロジャー・フェデラー(32歳、スイス)を立て続けに破る快挙を達成していた世界ランク18位の錦織圭(24歳)は、連戦の影響から負った股関節の負傷のために欠場している。一方のチェコは、エースである世界ランク5位のトマーシュ・ベルディハ(28歳、チェコ)が早々に欠場を発表していた。

5日に行われるダブルスでは、日本からは伊藤と内山靖崇(21歳)が、チェコからはステパネクとイリ・ベセリ(20歳、チェコ)が出場する。6日のシングルスには、第1試合で伊藤とロソルが、第2試合でダニエルとステパネクが対戦する。

また、これまで日本代表のリーダーとしてチームを支えてきた世界ランク134位の添田豪(29歳)は、体調不良のため初日のシングルスからは外れたが、オーダー変更の可能性は残されており、回復に専念する。

両チームともエースを欠いた布陣で臨むこととなった今回の準々決勝、特にシングルスの2枚看板である錦織と添田を失った日本代表の植田監督は「この対戦ではすでに多くの出来事があった。選手の交代や、オーダーの変更などが必要だった。チーム全員が全力を尽くすため、努力をしてきた」とコメント。

一方、チェコ代表監督のヤロスラ・ナブラティルは「誰が誰と対戦するかは重要ではない。我々は自分たちのプレーに集中し、日曜日に3勝目を挙げなくてはならない。デビスカップではランキングは問題にならない。日本代表は強いチームだ」と、油断していないことを強調した。

また一昨年、昨年とチェコ代表の連覇達成の大きな力となってきたステパネクは「日本はトップ選手2人を欠いていますが、彼らはベストを尽くしてくることを覚悟している」と、真っ向から日本チームの挑戦を受ける構えを見せた。

今大会はシングルス4試合とダブルス1試合によって勝敗が争われ、初日にシングルス2試合、2日目にダブルス1試合、そして最終日にリバースシングルス2試合が行われる。全ての試合は5セットマッチで行われるが、どちらかのチームが3勝し勝敗が決した場合、残りの試合は3セットマッチで行われる。