4日、男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップ準々決勝、日本対チェコの対戦が東京の有明コロシアムで行われ、シングルス第2試合で日本代表に初召集となったダニエル太郎(21歳)が登場、世界ランク40位のルカシュ・ロソル(28歳、チェコ)と対戦したが、4-6、4-6、6-3、6-4、2-6で敗れた。
この日がデビスカップのデビュー戦となったダニエル。第1試合で伊藤竜馬(25歳)がラデク・ステパネク(35歳、チェコ)に敗れたため、この第2試合は日本としては落とせない試合になった。その緊張からか、オープニングゲームではダブルフォルトで相手にブレークチャンスを献上、そのままブレークを許してしまう。続く第2ゲーム、ロソルのサービスゲームでダニエルがこの日最初のブレークチャンスを得るが、ここはロソルがしのぐ。
そして第4ゲーム、ダニエルが粘りのプレーでロソルのミスを誘いだすと、最後は30-30からロソルが連続でダブルフォルトを犯し、ダニエルがブレークバックに成功する。しかし、追いついたのもつかの間、続く第5ゲームで2度目のブレークに成功したロソルが、今度はそのリードを守りきりセットを先取する。
第2セットに入っても試合の流れは変わらず、第3ゲームでブレークしたロソルがリード。対するダニエルは第6ゲームでブレークバックに成功したものの、続く第7ゲームではセカンドサーブをロソルに狙い打たれ、再びブレークを許してしまう。2度に渡ってリードを奪ったロソルは、危なげなくサービスキープを続け、2セットアップとリードを広げる。
もう後がなくなったダニエルだったが、ここから反撃に転じる。第6ゲームで2本のブレークチャンスを逃したものの、第8ゲームで15-40と再びチャンスを迎えると、この場面でロソルが痛恨のダブルフォルト。この試合初めてダニエルがリードを奪うと、ゲームカウント5-3で迎えた第9ゲームをキープしセットを奪取。反撃ののろしを上げる。
第4セットに入ってもダニエルの勢いは止まらず、オープニングゲームでいきなりブレークに成功すると、第5ゲームで2度目のブレークに成功し、ゲームカウント4-1とリードを奪う。続く第6ゲームでブレークバックを許したものの、サービングフォーセットとなった第10ゲームで0-30から挽回、最後はロソルのフォアハンドがラインを割り、ダニエルが2セットオールに並ぶ。
まさしく天王山となったファイナルセット、逆転への流れを手にしたいダニエルだったが、第2ゲームでロソルにブレークを許してしまう。第5ゲームでダニエルにブレークチャンスが訪れると、ネットに仕掛けたロソルの脇をダニエルが放ったバックハンドのパスが抜けていくも、判定はアウト。このままリードを守り切ったロソルが逃げ切り、3時間12分で大きな2勝目をチェコにもたらした。
この結果、ホームである日本は2敗で初日を終え、ベスト4に進出するためには土曜日のダブルスと日曜日に行われるシングルス2試合の全てに勝利することが絶対条件となった。ダブルスでは、日本から伊藤と内山靖崇(21歳)が、チェコからはステパネクとイリ・ベセリ(20歳、チェコ)が出場する予定だが、オーダーが変更される可能性もある。