英国のロンドンで開催されている芝コートの四大大会、ウィンブルドン選手権。1日、男子シングルスで初戦を突破した世界ランキング5位で第5シードの錦織圭(25歳)は、2回戦で同60位のサンティアゴ・ヒラルド(27歳、コロンビア)と対戦する予定だったが、試合前に会見を開き、棄権を発表した。

錦織とヒラルドは、これまで8度対戦しており、2012年のBNPパリバ・オープンで錦織は1敗するも、7勝1敗と錦織が勝ち越していた。

錦織は、「試合と同じ動きをすると痛みが出た。このままやっても勝てないと思った」とコメントしている。前哨戦のドイツで行われたハーレ大会の準々決勝で左足ふくらはぎを痛め、ハーレ大会準決勝のセッピ戦の途中棄権に続く棄権になった。

「ライジングを得意とする圭にとってバウンドのズレがミスに繋がる。芝生のイレギュラーバウンドがあった時にイライラしない。ちょっとした狂いでミスに繋がる。圭は才能があるからこそ繊細である。誰よりも適応力のある圭なら、心もテニスも対応していけるはず」と松岡修造はコメントしている。

次戦は8月米国ワシントンD.C.で開催されるトーナメントに出場予定。

記事:長嶋秀和