<全仏オープンテニス3日目>(通称:ローランギャロス)

5月30日(火)
錦織圭(日清食品)が苦戦しながらも1回戦、オーストラリアの若手コキナキスに4-6,6-1,6-4,6-4で逆転勝ちした。

女子シングルス1回戦では、大坂なおみ(日清食品)、尾崎里紗(江崎グリコ)、日比野菜緒(ルルルン)、加藤未唯(佐川印刷)は残念ながら敗退。

明日31日から2回戦が始まり、ダニエル太郎、奈良くるみの試合がある。
錦織の試合は6月1日に入るだろう。
これからは天気が良くスケデュール通りに進めば錦織は1日おきにあと6試合(優勝まで)があることになる。

「トップ選手に値しないようなプレーだった。」と錦織はシード選手としては不甲斐ないプレーだったこと反省した。

「なかなかやりたいテニスができなかった。
序盤、彼のアグレッシブなプレーが予想以上だった。
サービスと強烈なフォアに苦しめられて。
最後はやっと良くなりだした。」

「第1セット、第3セットはあまり良くなかった。
第2セットは早くブレークで来て良かったが、
第3セットは先にブレークされて(0-3と)嫌な展開だった。」と。

第1セットは気持ち的に守りに入ってしまい、どうにかしないといけないと思いながらプレーしたと言う。

対戦相手のコキナキスは2015年のUSオープン以来の4大大会出場。
21歳、最高ランキングは69位(2015年6月)2015年12月右肩手術。
ランキングが消滅してしまったためにプロテクト・ランキングで出場だ。

2015年のフレンチ・オープンでは19歳だったが、3回戦まで進出している。(準優勝したジョコビッチに敗れた)
19位のキリオス(22歳)と同世代。
2013年のウィンブルドン・ジュニア・ダブルスでは二人で組み優勝。

「フリーポイントをあげすぎた。」と錦織は反省していたが
コキナキスは2メートル近く(194cm)の長身を生かしたサーブも強力。
2013年シングルスでも全豪オープンとUSオープン・ジュニアに準優勝しているだけあってテニスの基本がしっかりしていて、うまかった。

「途中、モヤモヤはあった。
最後までやりたいようなテニスができなかった。」と言うものの、しっかりと勝ち抜くところはさすが錦織圭だ。

コキナキスは「(ケイは)大事な時に良いプレーをし、ビッグショットを決めてきた。」と錦織のプレーを称えていた。

試合時間は3時間2分。
昨日のように暑くなくて良かった。
体力も温存できる。

2回戦で戦うシャルディーはジュニア時代3連敗!

2回戦は地元フランスのシャルディーと対戦する。
プロでの対戦成績は錦織の5勝2敗
だがジュニア時代は1歳年上の世代にいるシャルディーに2005年の大阪市長杯ジュニア準決勝で敗れるなど、
対戦成績では0勝3敗だ。

「何度も対戦している。
簡単な試合にはならない。」と錦織も気を引き締めている。

オーダー・オブ・プレー

<<男子2回戦>>
8]錦織圭 vs J.CHARDY(74位FRA)
Q]ダニエル太郎 vs 20]CARRENO BUSTA(21位ESP)

<<男子1回戦>>
〇8]錦織圭 46 61 64 64 ●T.KOKKINAKIS(元69位AUS)
〇Q]ダニエル太郎 64 64 64 ●J.JANOWICZ(元14位POL)
25]S.JOHNSON(26位USA) 63 63 67(4) 67(3) 63 ●杉田祐一
男子ドローPDF
男子ドローnet版

<<女子2回戦>>
奈良くるみ vs 10]V.WILLAMS(11位USA)

<<女子1回戦>>
〇奈良くるみ 36 75 64 ●W]A.ANISIMOVA(267位USA15歳)
〇Q]S.ERRANI(元5位ITA) 76(7) 61 ●土居美咲
〇Q]VAN UYTVANCK(113位BEL) 63 75 ●大坂なおみ
E.BOUCHARD(元5位CAN) 26 63 62 ●尾崎里紗
〇28]C.GARCIA(27位FRA) 62 62 ●日比野菜緒
T.TOWNSEND(121位USA) 64 60 ●Q]加藤未唯
女子ドローPDF
フレンチ・オープンドロー

フレンチ・オープンの賞金総額は35,981,500ユーロ(約45億円)。
優勝すると2,100,000ユーロ、3億円近い大金を手にできる。

大会オフィシャルHP:フレンチ・オープン
賞金総額:€35,981,500, (45億円)
優勝賞金:€2,100,000(2億7千万円)
準優勝: €1,060,000(1億4千万円)
ベスト4: €530,000(7千万円)
ベスト8: €340,000(4千300万円)
4回戦: €200,000(2千500万円)
3回戦: €118,000(1千500万円)
2回戦: €70,000(900万円)
1回戦: €35,000(450万円)
本戦128ドロー、赤土クレー
会場:Rolandgarros
期間:5/28-6/11,2017
パリ現地時刻(時差-7時間)

ダニエル太郎予選突破 3年連続の本戦入り
男子予選ドロー
加藤未唯初のグランドスラム大会本戦入り
女子予選ドロー
他のグランドスラム大会と同じく予選でも賞金が出る。賞金は男女同額。
出場できるだけで、5000ユーロ(約65万円)、予選に3回勝ち、本戦に出場すると35000ユーロ(450万円)だ!

(記事塚越亘, KYOKO, Y.Morishita, T.Terashima, photo/H.Sato)

「トップ選手に値しないようなプレーだった。」と錦織。満足ではないが勝ちきるところはさすがトップ選手