9月18日 男子国別対抗戦デビスカップ・ワールドグループ・プレイオフ、日本対ブラジル。

錦織圭が怪我で不在の中、杉田祐一(三菱電機)が、日本のNo.1プレーヤーとして見事エースの役目を果たした。
初日のオープニング試合での勝利に続き、最終日両国No.1同士の戦いに勝ち、日本を2018年度のデ杯ワールドグループ残留に導いたのだ。

杉田祐一 重責の中見事 2勝

今回、錦織圭(日清食品)、西岡良仁(ミキハウス)の2人は怪我で不参加。ダニエル太郎(エイブル)はデ杯でなくツアーでのプレーを選んだ。

個人戦のツアーとは違い、国を背負って戦うデ杯は特別の重圧がかかる。そんな中杉田は戦った。

第1セットは1-3とピンチだったが、5ゲーム連取で取る。
第2セットも4-0、結局、ブラジルNo.1のモンーテロに6-3,6-2,6-3のストレート勝ち。今大会では1セットも落とさず勝利した。

「(日本の)No.1として戦い、それができて良かった」と杉田。

2011年、錦織圭、杉田祐一の二人が中心になり、インドを4-1で破りワールドグループ入りするまで、なかなか日本はアジアオセアニア地区から抜き出ることができなかったが、それが嘘のように強くなったここ6年の日本だ。2011年日本対インド

コンビの良いプレー マクラクラン勉/内山靖崇

「チャンスがありながら取れなかったのは悔しい。
(世界のトップダブルスチームと戦ったが)大きな差があるとは感じない。
これからもできるだけのことをして頑張りたい」と日本のダブルスペアー、マクラクラン勉/内山靖崇組。

初日ブラジルNo.1を破り貴重な2勝目をあげた添田豪

初日第二試合 3時間41分の激戦制す

「(今の日本は若手が育っているので、)これが、デ杯は最後になるかもしれない。
(悔いが残らないよう)もうこれで終わってもいいというくらいの気持で最後までファイトしたと、9月5日に33歳となった添田豪。

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117年の歴史を誇るデ杯。
2017年には134チームが参戦、1回戦日本を4-1で破ったフランスとベルギーが決勝で争う。
日本はデ杯に初参加したのは1921年。その年に準優勝している。1921デ杯決勝米国5-0日本

2018年度のドローは英国時間20日(水)15時にできるが、日本は1位フランス、2位ベルギー、3位英国、4位クロアチア、5位スイス、6位豪州、7位セルビ、8位イタリア、上位8ヶ国のシード国のどれかと対戦する。
残りの8ヶ国は日本、米国、ドイツ、スペイン、カナダ、オランダ、ハンガリー、カザフスタン。
2018年1回戦は全豪オープンの後、2月2,3,4日。(開催場地未定。対戦相手による。)
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岩渕聡監督は
「(一緒につい最近まで戦っていたので)監督という実感はない。
ベンチでも緊張の中、頑張っている選手をどうにか勝たせてあげたいという気持ちが強かった」

杉田が3勝目を上げ日本の勝利が決まると、この日、29歳の誕生日を迎えた杉田に対し、
岩渕聡新デ杯監督が音頭を取り「ハピィーバースデー」をファンと共に歌い杉田を祝福した。

『デ杯日本対ブラジル』9/15,16,17
日本対ブラジル
〇杉田祐一 62 75 76(5) ●ギレルミ・クレザール
〇添田豪 36 64 63 67(1) 64 ●チアゴ・モンテイロ
●マクラクラン勉/内山靖崇 67(2) 46 26 〇マルセロ・メロ/ブルーノ・ソアレス
〇杉田祐一 63 62 63 ●チアゴ・モンテーロ
日本vsブラジル スコア
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記事:塚越亘 塚越景子 写真 佐藤ひろし

日本のエース杉田祐一 日本を背負い見事勝利