10月5日(木) 楽天ジャパン・オープン 4日目。

杉田祐一(三菱電機)は、対戦相手のM・ラオニッチ(カナダ)の途中棄権により、1ゲームでベスト8進出。
1回戦のB・ペール(フランス)戦も相手の途中棄権により勝ち上がっており、2試合連続でのラッキーな勝利となった。

試合はラオニッチからのサーブでスタート。ファーストサーブを外すも、掲示板には222キロという数字が表示され、会場はざわめき、盛り上がりを見せていた。
40-40となった時、ラオニッチがコーチを呼ぶ。そのまま試合は続けられたが、杉田が連続ポイントでブレークしたのちに、途中棄権となった。

杉田は試合後の会見で、「トーナメントでは棄権は起こりうること。もう少し試合がしたかったが、ラオニッチの身体が心配。はやく元気に戻ってきてくれることを祈る。自分はベストを尽くすのみ。」と話した。

選手らの疲労問題については、先日ダニエル太郎も「ツアーはとても過酷なスケジュールだと思う」とコメント。
一方で、この日M.エブデンにフルセットの末勝利したD.ゴフィンは、
「スケジュールは確かに過酷である。しかし、フェデラーのように出るツアーを選択すれば、自分でスケジュールを調整できる。決して全ての試合に出るのが決まりではないし、自ら出る試合を選べば、心もフレッシュに挑める」と述べた。

準々決勝では、ATPランキング31位のA・マナリノ(フランス)と対戦する。
二人の対戦成績は1勝1敗マナリノは1回戦で添田豪を破っての進出。
杉田とは今年アンタルヤオープン決勝戦で対戦。杉田が見事勝利を掴み、ツアー初優勝を果たした。4日後のウィンブルドンでは雪辱に燃えたマナリノが3時間半のフルセットに及ぶ激戦の末勝利。

今季なにかと縁のあるマナリノとの対戦は、杉田も「またあたるなー」という感じで、向こうも同じように思っていると思うとコメント。
杉田「彼のプレースタイルは分かっているし、対戦が楽しみ。」と意欲を見せた。

また、マナリノのサウスポーについて聞かれると、
「彼はバックハンドを低いボールで早いタイミングで打ってくる。フォアも鋭いし、オールラウンドの選手。警戒しながら、早い段階で対処して、先に自分のプレーを展開したい。」とマナリノの持ち味を引き出さずに、速い展開で勝負を決めたいと話した。

オーダー・オブ・プレー

<<準々決勝>>
1]M.Cilic(CRO) vs R.Harrison(USA)
杉田祐一 vs A.Mannarino(FRA)
4]D.Goffin(BEL) vs R.Gasquet(FRA)
8]D.Schwartzman(ARG) vs S.Johnson(USA)

マクラクラン勉/内山靖崇ペア 4強入り


マクラクラン勉/内山靖崇が、全米オープン優勝ペアのJ.ジュリアン・ロジェ/O・テカウと対戦し、7-6(2)、7-6(3)で見事勝利。
4強入りとなった。明日ファイナルの座をかけS.ゴンザレス/J.ペラルタと対戦する。

ダブルスドロー

WOWOW連日生放送

<<全2回戦>>
〇1]M・チリッチ(クロアチア) 63 64 ●内山靖崇
〇R.Harrison(USA) 63 16 76(2) ●5]K.Anderson(RSA)
〇杉田祐一 1-0ret. ●3]M・ラオニッチ(カナダ)
〇A.Mannarino(FRA) 63 62 ●J.Vesely(CZE)

〇R.Gasquet(FRA) 60 76(5) ●盧彦勳(台湾)
〇4]D.Goffin(BEL) 26 75 76(1) ●Q]M.Ebden(AUS)
〇8]D.Schwartzman(ARG) 63 61 ●B.Tomic(AUS)
〇S.Johnson(USA) 62 64 ●A.Dolgopolov(UKR)

<日本人プレーヤー1回戦>
〇杉田祐一 64 ret. ●B・ペア(フランス)
〇内山靖崇 63 36 61 ●F・スクゴル(クロアチア)
〇盧彦勲(台湾) 61 63 ●ダニエル太郎
〇R・ハリソン(米国) 64 46 64 ●高橋悠介
〇A・マナリノ(フランス) 75 76(3) ●添田豪
ドローPDF

高橋悠介見事予選突破
綿貫裕介、伊藤竜馬、上杉海斗、島袋将らが挑戦
予選ドローPDF
ダブルス
マクラクラン勉/内山靖崇4強 松井俊英/杉田祐一組出場
ダブルスドロー

記事塚越亘/塚越景子 写真/鯉沼宣之/伊藤功巳/TennisJapan