10月6日(金) 楽天ジャパン・オープン 5日目。
準々決勝が行われ、杉田祐一(三菱電機)は、A・マナリノ(フランス)に残念ながら2-6、4-6で敗れてしまった。
ストレート負けだったが試合時間は約2時間(1時間51分)。どちらに転ぶかわからない緊張感ある壮絶なストローク戦と共にメンタル戦でもあった。
錦織圭効果でほぼ連日満員の楽天ジャパンオープン。
40位と自己最高ランキングをマークした杉田「たくさんの人の前でプレーできるのは嬉しい。プレッシャーもあるが、今はそれを力にしている。」
と戦った。その応援と期待は力にもなると同時に重圧にもなっただろう。
杉田祐一vsマナリノ
「(期待という)プレッシャーがかかってしまった。体が(期待に応えるために)想定以上にエネルギーを使わなくてはいけなかった」と杉田は話す。
二人のツアー本戦での対戦成績は1勝1敗
今年アンタルヤオープン決勝戦で対戦。杉田が見事勝利を掴み、ツアー初優勝を果たした。
その4日後のウィンブルドンでは雪辱に燃えたマナリノが3時間半のフルセットに及ぶ激戦の末勝利している。
第1セット
杉田が先にブレークし、2-0。
「先手を取りたい。いい展開を持った方が優位に立てる」と言っていた杉田の言葉通りの展開かと思われた。
杉田サーブの第3ゲーム、0-40とピンチに。
デュースまでいき粘りに粘ったものの、ブレークバックを許すと、その後は6ゲームを連続で失ってしまった。
第2セット
大接戦、デュースに縺れるゲームが続く。
第4ゲームでは、なんと9回のデュース!
左右への攻防、ドロップ・ショット、ロブの前後への揺さぶり。
最後は杉田が絶妙なロブを決めブレークに成功。杉田3-1とリード。
ところがそこから互いにブレーク合戦に。
マナリノが一つブレークの数で上回り、勝利を決めた。
今年4回目の対戦。どちら勝ってもおかしくない試合だった。
杉田、来週はATPマスターズシーリーズ上海に出場。
1回戦の対戦相手は第10シードのS.QUERREY(USA)。
上海マスターズ・シングルスドロー
まだまだシーズンは終わっていない、上海マスターズ、パリマスターズなどと今シーズンのラストスパートが続く。
「ここを乗り越えられれば新しい自分になれるのでは、楽しみな部分もある。」と杉田は力強く語った。
杉田祐一 10/9に自己最高36位か!
ジャパンオープンで初の8強入りを果たし、90ポイントをゲット、10月9日月曜日発表のATPランキングでは自己最高の36位になるだろう。
杉田祐一ATPランキング・ブレークダウン
1127(現時点ポイント総額)+90(ジャパンオープン獲得ポイント)-8(差し引かれるポイント)=1209
10/2付けATPランキング
トップ32名はシードのつくグランドスラム大会。その32位内のランキング入りが杉田祐一の目標。そこを目指して今シーズンのラストスパートだ。
マクラクラン勉/内山靖崇ペア決勝進出をかけ試合
USオープン優勝ペアのロジェ/テカウ組を7-6(2),7-6(3)で破ったマクラクラン勉/内山靖崇組、
準決勝ゴンザレス/ペラルタ組との対戦は 7日(土) 第三試合。
オーダー・オブ・プレー
WOWOW連日生放送
マクラクラン勉/内山靖崇 vs Gonzalez(MEX)/Peralta(CHI)
〇2]Murray(GBR)/Soares(BRA) 67(3) 61 [11-9] ●Inglot(GBR)/Nestor(CAN)
ダブルスドロー
1]M.Cilic(CRO) vs A.Mannarino(FRA)
4]D.Goffin(BEL) vs 8]D.Schwartzman(ARG)
〇1]M.Cilic(CRO) 62 60 ●R.Harrison(USA)
〇A.Mannarino(FRA) 62 64 ●杉田祐一
〇4]D.Goffin(BEL) 75 62 ●R.Gasquet(FRA)
〇8]D.Schwartzman(ARG) 62 64 ●S.Johnson(USA)
<<2回戦>>
〇1]M・チリッチ(クロアチア) 63 64 ●内山靖崇
〇R.Harrison(USA) 63 16 76(2) ●5]K.Anderson(RSA)
〇杉田祐一 1-0ret. ●3]M・ラオニッチ(カナダ)
〇A.Mannarino(FRA) 63 62 ●J.Vesely(CZE)
〇R.Gasquet(FRA) 60 76(5) ●盧彦勳(台湾)
〇4]D.Goffin(BEL) 26 75 76(1) ●Q]M.Ebden(AUS)
〇8]D.Schwartzman(ARG) 63 61 ●B.Tomic(AUS)
〇S.Johnson(USA) 62 64 ●A.Dolgopolov(UKR)
<日本人プレーヤー1回戦>
〇杉田祐一 64 ret. ●B・ペア(フランス)
〇内山靖崇 63 36 61 ●F・スクゴル(クロアチア)
〇盧彦勲(台湾) 61 63 ●ダニエル太郎
〇R・ハリソン(米国) 64 46 64 ●高橋悠介
〇A・マナリノ(フランス) 75 76(3) ●添田豪
ドローPDF
記事塚越亘/塚越景子 写真/鯉沼宣之/伊藤功巳/TennisJapan