1/23(火) 2018全豪オープン 9日目。
マクラクラン・勉/ヤン・シュトルフ(ドイツ)組が見事全豪オープンダブルス4強になった。
第1シードのクボット(ポーランド)/メロ(ブラジル)組を破り、準決勝進出を決めた。
全豪オープンで日本男子の4強入りは史上初。
グランドスラム大会では1955年、全米で優勝した宮城淳/加茂公成組以来63年ぶりの快挙だ。
マクラクラン勉/シュトルフ組 見事4強
<<男子ダブルス準々決勝>>
〇マクラクラン・勉/シュトルフ 6-4 6-7(4) 7-6(5) ●1]クボット/メロ
初めて四大大会出場に出場した日本のマクラクラン・勉がドイツのシュトルフとペアーを組み、ダブルス世界No.1のペアーを見事破った!
試合はファイナル・セットに縺れる。
しかも6-6に!
シングルスは2ゲームの差をつけなくては終わらないロング・ゲームだが、ダブルスは6-6でタイブレークを採用する。
勉のバックボレーウィナーで1-0。
シュトルフがネットに詰めた相手ペアーの真ん中を破るパスを決め、4-2とミニ・ブレーク。
シュトルフの時速217kmサービス・エースで5-3。
勉がフォアのポーチを決め6-3とマッチポイント!
6-4、最後はシュトルフがスマッシュ! 7-5で大金星をあげた!
マクラクラン勉 インタビュー
「全豪オープンベスト4はすごく嬉しい。
63年ぶりのグランドスラム大会日本人のベスト4入り!驚き!」
「第2セット、勝つチャンスはたくさんあった。フォーカスしていた。
シュトルフはすごく調子が良くて、僕はリターンが上手くいかなかったけど、最後は入った。」
「第1セット、足首を捻って、トレーナーを呼んだが大丈夫だと思う。」
「クボットのサービスゲームはダブルフォルトが多くて、ブレークできた。
メロのサービスは強かった。」
「シュトルフはサービスもリターンも強かった。
僕のリターンがもう少し良かったら、ブレークチャンスがもう少しあったと思う。
今日はリターンが難しかった。」
「ファイナル・セット、シュトルフが僕たちの方が絶対に強いと言ってきた。」
「タイブレークは全部が大事なポイントだから、シュトルフが強いボールを打ったら、僕がボレーポーチに出て決めることができた。」
「僕の(コーチである)お兄ちゃんとシュトルフのコーチがビデオを見て、絶対に強いペアーだけど、やれると言ってくれた。」
「お父さんとお母さんは仕事で一度帰りました。かわいそう。
準決勝はどうするか?また相談します。絶対に来たいと思っているから。」
トーマス嶋田 日本デ杯コーチ
「おめでとう!
すごい試合だった。デ杯や楽天の経験が生きた。
グランドスラムで勝っていくごとに自信をつけて、今日も勝ってベスト4」
「ダブルスはその日になってみないとわからないことが多い。
お兄さんとシュトルフのコーチがいろいろ考えてやっている。
私もできるだけやれることをやっている。
チームの皆で準備している。」
「考えるのは簡単、やるのは大変。それは私が良く知っている。
ダブルスの面白さや大事さを知ってもらうチャンス。」
「日本からも2、3人、このぐらいのレベルに行けるはず。」
「勉は人間的にもいい人ですし、大学も出ているし、実に落ち着いている。
素晴らしい家族、友達。」
「逆に私が彼に感謝している。」
「ベストな4組、25%優勝。
自信がついているし、試合ごとにステップアップしているのでチャンスはある。」
<<ダブルス準決勝>>
マクラクラン・勉/J-L.シュトルフ vs 7]MARACH(AUT)/PAVIC(CRO)
6]ブライアン兄弟(USA) vs 11]CABAL/FARAH(COL)
<<ダブルス準々決勝>>
〇マクラクラン・勉/シュトルフ 64 67(4) 76(5) ●1]KUBOT(POL)/MELO(BRA)
〇7]MARACH(AUT)/PAVIC(CRO) 64 67(10) 76(5) ●DANIELL(NZL)/INGLOT(GBR)
〇11]CABAL(COL)/FARAH(COL) 64 75 ●W]GROTH/HEWITT(AUS)
〇6]ブライアン兄弟(USA) 61 64 ●15]MATKOWSKI(POL)/QURESHI(PAK)
男子ダブルスドロー
記事:塚越亘/森下泰/小林粛/塚越景子 写真by W.Tsukagoshi CanonEos7D