ダラスで行われているATPチャレンジャー大会、RBC Tennis Championships of Dallas
錦織圭(日清食品)のシングルス2回戦が行われ、錦織は苦戦するものの、162位のマティアス・バヒンガー(ドイツ)に4-6、6-4、6-4で逆転勝ち、8強になった。
準々決勝は現地2月1日、(日本時間2月2日、朝10時以降)に、ラッキールーザーのドミニク・コプファー(23歳、295位、ドイツ)と対戦する。
苦戦するものの勝利
対戦相手は、世界ランク最高85位をマークしたこともあるバヒンガー。30歳のベテランだが、先の全豪オープンでも予選から本戦入り、第7シードのゴファンに第1セットを取る健闘をしている。
第1セットは第3ゲームを先にブレークするものの、すぐにブレークバックされる。
第10ゲームもブレークされ第1セットを落とす。
第2セットでは第8ゲームでの2度のブレーク・ポイントをしのぎ、続く第9ゲームでドロップショットを見事に決め奪い返した。
ファイナル・セットはサービスキープに苦しみながらもキープ。
第7ゲームを競り勝ち、ブレーク。第10ゲームもラブでキープ、勝利。
錦織圭インタビュー 全文
――ヒヤヒヤする試合展開でしたが今日の感想は?
「今日の相手はストロークが安定した選手だったので、ラリーで自分のストロークで崩していくことが上手く出来なかったです。
なかなかミスを簡単にしてくれない相手。こういう相手に勝っていくのは難しいと思う。勝つにはポイントを取りに行かなければいけなかったので、そこはすごく苦労した。
まだ自信が無くて、(自分から)打ちにいけないところがあった。復帰したてなのでしょうがないとは思うけども、、。
少しミスも出て、サーブの入りも悪かったので、劣勢になり、第1セット、第2セットの中盤まで危なかった。
ファイナルセットのラスト数ゲームぐらいでやっと良いプレーが出来て、ちょっとギアがかかるのが遅かったけれど、ああいう形で終われて良かった」
――劣勢の中、最後に勝ち切れたのは、だんだん試合勘を取り戻してきているのですか?
「試合勘を取り戻すきっかけにはなるでしょうし、こういうタフな試合をこなしていく方が、一試合目みたいに簡単に勝つよりかは、得ていく事も大きいと思う。
体の負担は増えたが、その中でもこうやってタフな試合をこなせて良かった。」
――サーブは?
「サーブは時間がかかると思う。まだ変えたばっかりですし。
慣れていくのに試合と練習ではまた違ってくるので。試合数をこなして自信をつけていきたい。」
――今日のテニスは何点?
「今日は30点ぐらいですね(笑)」
――下がりましたね(笑)
「下がりましたね。まあ、しょうがないです(笑)」
――フォアハンドのミスは?
「コートが速かったり、フラットで低く入ってくるショットが多かったので、そこでけっこう苦戦しました。ディフェンシブになる場面も多かったので」
――試合中どのように気持ちをコントロールしましたか?
「復帰したてなので100点のプレーをするのは難しい。でも、その中でも試合に勝たないといけないのでとにかく気持ちをコントロールしながらやっていた。
2セット目、3セット目の大事なところをしっかり取れたので、集中力はかなり良くなってきていると思います」。
――試合の中盤から良くなったが、相手のスタイルにアジャストできたのですか?
「自分のプレーが良くなってきた。
1セット目はミスが多かったが、ミスがどんどん減ってきて、最後の方はサーブも入ってくれたり。少しずつ変化して良くなっていったのかな」。
体が大丈夫であれば。良い試合でした。しっかりリカバリーして明日また頑張りたいと思います」
――最後に試合前、何の曲を聞いていたのですか?
「えー笑、何だったっけ?あんまり覚えてないですけど、日本の曲が多い。日本の曲でリラックスしながら気持ちを高めていました」。
西岡良仁、高橋悠介 豪州チャレンジャー8強!
記事:塚越亘/塚越景子 写真K.Oga/tennisjapan