ダラスで行われているATPチャレンジャー大会、RBC Tennis Championships of Dallas

右手首の故障から復活を目指す錦織圭(日清食品)が、復帰第二戦目で見事に優勝した。

アメリカ期待の22歳、158位のマッケンジー・マクドナルド(米国)に6-1,6-4のストレート勝ち。
「嬉しい!チャレンジャーとはいえ、勝って終われるのは。
久しぶりの決勝で、相手もタフな相手だったのでちょっと硬くなったが、復帰後最高なテニスができた。6ヶ月かかったけれど、皆の支えがあって復帰できた」とチームや応援してくれた人々に感謝した。

昨年8月に右手首の腱(けん)を痛めツアーから離れていた錦織。
先週の米西海岸、ニューポートビーチ大会で復帰するものの初戦負けを喫してしまったが、6試合目でツアー下部大会のチャレンジャーではあるが見事優勝、チャレンジャー通算6勝目、賞金$18,000(約200万円)を獲得した。

第1セット、ブレーク・ポイントを何度も握られサービスキープに苦しむが1-1からの第3ゲームをキープすると、5ゲーム連取。(2ブレーク)
第2セットも、第5ゲームを錦織が先にブレーク。競り合うもののブレークを許さず、そのまま6-4で優勝した。

まだまだ100パーセントではないが

――優勝おめでとうございます。復帰2戦目で見事優勝されましたが今どんなお気持ちですか

「やっぱり嬉しいです。チャレンジャーとはいえ、勝って終われるのは。
今日は良い試合が出来ましたし、久しぶりの決勝で、相手も大会の中で一番タフな相手だったのでちょっと硬くなる場面もありましたけど、
やっと試合に戻って来たなという感じがします。
タフな試合を切り抜けたので、良い経験になったと思います」

――今日はサーブ、フォアハンド、内容も、今までで一番良かったと思いますが

「そうですね。1試合ずつ良くなってきていて、今までで一番良い試合が出来たと思います。
試合数をこなさないと前の自分を取り戻せないと思うので、まだ時間はかかると思います。まだ100点とは言えないですけど、だいぶ良いテニスが出来つつあります」

――これからツアーそしてグランドスラムへと向かっていきますが、準備期間としては思い通りでしょうか

「そうですね。ほぼ最高の形で。
練習というかウォームアップとしてうまくいきました。
手首がもってくれたのが、それが一番収穫ですね。やっぱり試合数をこなしていくうちにまた悪くなる可能性もありましたし、こうやって5試合連続で戦えたのも大きな収穫になったと思います」

――他の選手に比べると1ヶ月遅いシーズンのスタートになりましたけど、今年の目標は

「出来ればトップ10に戻りたいです。
でも今年は目標というより1大会ずつがチャレンジなので、あまり気負い過ぎず、なるべく早く自分のテニスを取り戻す、というのが一番の課題なので。
それがどのポイントで来るかはわからないですけど、そんなに簡単には来ないと思っていますので、できればニューヨークとアカプルコでツアーのトップ50の選手たちとまたやる事になるので、感覚を徐々に取り戻していきたいですね」

――決勝はタフな相手、デュースが続きながらも、入りが良かったと思いますが

「いや、今日は出だし最悪でしたね(笑)。
もう0-3になってもおかしくない内容でした。相手が本当に9 : 1ぐらいで良かったので、このまま行ったら取られるなと思ったんですけど。
まあなんとか最初の数ゲームをキープ出来て、ちょっと体も温まってきて、最初のブレイク・ポイントを簡単に取れたのが一番大きかったですね。
あそこが取れたことで少しリラックスして、中盤からは良いテニスが出来たかなと思います」

――序盤ラケットを交換したのは、相手のサーブにタイミングが合わないなどあったのですか

「いや特には関係ないです。
最初の数ゲームは彼のサーブがすごく良くて、コーナーにファーストサーブがいくつも入ってきて手が出なかった。でもそこからパーセンテージが落ちてきたのは、たぶん自分のリターンが良くなってきて、色んなプレッシャーがかかってきたのかなと思います」

――白熱したラリーが続きましたが

「ラリー戦に関しては徐々に自信がついてきたと思います。
今日の相手はちゃんと打てるというか、甘いボールをあげてしまうと決められてしまう相手だったので、すごく注意してプレーしていました。
自分から打っていかないと負けてしまうのでそこは意識していました」

――決勝に行くのは期待していなかったとおっしゃってしましたが

「この何試合かでだいぶ良くなってきましたね。ストローク戦でだんだん自信がついてきました。
最初の3試合ぐらいはずっと違和感ばっかりだった。特に1試合目はすごくアップダウンもあって試合に入れていなかった。
最近やっと試合に入っていけて戦えるようになってきて、ちょっとずつ理想に近づきつつあります」

――今から10年前(2008年)、18歳の時にダラスチャレンジャーに出場した時のこと覚えていますか

「覚えてます。すごく思い出に残っています。
予選で負けてしまって、そのあとデルレイビーチで優勝したのを。この会場に来た時に、あ、ここに来たことあるなと。チャレンジャーをずっと回っていた頃のことを思い出しました」

主催者推薦ありがとう!来年も??ユーモアも忘れないスピーチ

最高のテニスができた決勝

<<決勝>>
〇1]錦織圭 6-1 6-4 ●M.MCDONALD(USA)

決勝の対戦相手M.マクドナルド(158位)は22歳、アメリカ若手の注目株、2016年のNCAA(全米学生)単複チャンピオン後プロ転向。
全豪オープンでは予選を突破、2回戦でディミトロフにファイナル・セット6-8で惜敗した。

マクドナルドは1回戦で伊藤竜馬を7-5,6-3破り、2回戦では第2シード、アメリカ期待のF.TIAFOEを7-5,2-6,6-3で破っている22歳だ。

復帰戦では1回戦負けで心配させたが、今週は準決勝までは苦しみながらも勝ち抜き、決勝では一番良いプレーを見せ5試合勝ち抜く。
錦織の次の大会はニューヨーク・ オープン。2月14日(水)のナイトマッチでATPツアー復帰に挑む。

RBC Tennis Championships of Dallas
会場:T Bar M Racquet Club

<<決勝>>
〇1]錦織圭 61 64 ●M.MCDONALD(USA)

<<準決勝>>
〇1]錦織圭 64 64 ●J.JUNG(台湾)
〇M.MCDONALD(USA) 64 64 ●D.KUDLA(USA)

<<準々決勝>>
〇1]錦織圭 76(3) 63 ●L]D.KOEPFER(GER)
〇J.JUNG(台湾) 61 61 ●4]M.KECMANOVIC(USA)
〇D.KUDLA(USA) 63 63 ●3]T.FRITZ(USA)
〇M.MCDONALD(USA) 64 62 ●7]T.SMYCZEK(USA)
ドロー

ツアー復帰はNYオープン

ニューヨーク・ オープン
ATP250NEW YORK OPEN
期間:2/12-2/18,2018
会場:Nassau Veterans Memorial Coliseum
ニューヨーク・ オープンは、かつて錦織圭が2013年から4連覇を達成した全米室内選手権(ATP250メンフィス・オープン)。2018年から舞台をニューヨークに移す。
錦織の初戦予定:2018年2月14日(水)ナイトマッチ

その後はアカプルコ

チャンコーチ、ダンテコーチ、中尾トレーナー チームに感謝

記事:大賀恭子/塚越亘/塚越景子 写真K.Oga/TennisJapan