5月13日 韓国の金泉で行われているATPチャレンジャー大会。
ATPランキング362位の西岡良仁(ミキハウス)が予選から出場し、見事優勝した。
西岡、決勝では第2シード、78位のV・ポスピシル(カナダ)を6-4 7-5で破り、今季初優勝。
チャレンジャー大会では、2016年11月のアスタナ(ウズベキスタン)以来、通算5勝目をあげた。
「復帰後初優勝は素直に嬉しく思います。
今後も焦らず上がっていきたいと思っています。
まずは明後日の釜山チャレンジャーも頑張ります。」西岡良仁
西岡は昨年3月にATPランキング58位と自己最高になったが、マイアミ・オープン(ATP1000)の2回戦で左膝を負傷、4月上旬に前十字靭帯の手術、リハビリなどで、約9ヶ月ツアーを離れた。
今年1月、プロテクト・ランキングを使い、全豪オープンから復帰。公式戦初勝利、3月のマイアミ・オープン(ATP1000)でも1回戦勝ちをしている。
「(58位の)プロテクト・ランキングはあと5大会使えますが、チャレンジャーで使うのはもったいなので使っていません。」と韓国のチャレンジャーでは362位の現ランキングで予選から戦い抜き、立派に優勝した。
「チャレンジャー予選からプレーするのはメンタル的、体力的にもタフだか、よく乗り切った。
大怪我からの復帰でアップダウンはあるが、今後も一歩づつステップアップしていきたい。
田中トレーナーのサポートも大きかった。」と帯同している、高田充 日本テニス協会ナショナルチーム男子ヘッドコーチは語る。
「怪我が治っていても、試合になると左足が思うように踏み込めないところから始まった復帰で、
今年から試合を出続け、今大会も予選から本戦決勝まで、8日間で7試合戦うというタフな内容でした。
決勝前日でも全身に鍼を使用しなければならないくらいの疲労はありましたが、
今回、優勝したことは、連戦をして、全力で戦っても大丈夫なんだという強い自信になったと思います。
本当に良かったです。
嬉しいです。」と田中基義 日本デ杯チームトレーナー。
西岡、フレンチ・オープン、ウィンブルドンはプロテクト・ランキング使い本戦から出場予定だ。
西岡良仁 予選から優勝だ!
予選から決勝へ勝ち上がった22歳の西岡は、最高ランク25位、2015年のウィンブルドンでベスト8と活躍したポスピシル(27歳)と対戦。
第1セット
5-2とリードから挽回されるが、6-4で取る。
第2セット
第1ゲームでブレークに成功。
しかし、ポスピシルにブレーク・バックされる。
5-5、第11ゲームをブレーク。
第12ゲーム、40-0、とマッチポイント、
20回続く、激しいラリーの応酬を制し優勝。
「久しぶりの優勝ですが、決勝での勝率が100%らしく、これで5-0だそうです笑
ランキングも上がり260くらいまでになりました。
来週の釜山は一回戦から第2シードとですが、自信持って頑張ってきます。
予選から7試合したので結構しんどいですが、あと一週頑張ります!」西岡良仁公式ウェブサイト
15日にはプサン・オープン・チャレンジャーで第2シードのY・バンブリ(インド)と対戦する。
多くの日本人男子プレーヤー達が韓国のチャレンジャーに挑戦している
記事:塚越亘/塚越景子 写真:高田充