イタリアのローマで行われる、BNLイタリア国際(通称イタリアン・オープン)。男女共催大会。男子ATPマスターズ1000、女子Premier5の大会。
1回戦が行われ、錦織圭(日清食品)は、33位、36歳のベテランプレーヤー、F・ロペス(スペイン)を7-6(5)、6-4で破り2回戦へ進出した。
2回戦では第3シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。
大坂なおみ(日清食品)は元No.1のV・アザレンカ(28歳、ベラルーシ)に6-0、6-3で勝利を飾った。
2回戦では現No.1のシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦だ。
杉田祐一(三菱電機)は59位のR・ハリソン(26歳、米国)にに6-7(5)、3-6で敗退。これで、2月のドバイ(ATP500)で8強になったのを最後に、8大会連続で初戦敗退。良いテニスをしているのだが、なかなか勝利に恵まれない。
錦織圭 勝っても 反省!
「もうちょっと良いプレーをしたかった。
簡単な試合ではなかった。風があったし。両者にとってタフなコンディションだった。」
「ロペスのスライスが良かった。
タフなコンディションだったがスライスにも徐々に対応できた。
ファーストセットはどっちに転んでもおかしくなかった。ロペスは良いプレーをしていたが、幸運にも第1セットを取ることができた。
第2セットからは自信を持ってプレーできた。」
(もっと良くできた点は?)
「タイブレークだったり、リードしてブレークされたゲームだったり、ちょっとアンフォーストエラーが続いたポイントがあったので、ああいうところを少しずつ修正しないとはいけない。それと、サーブの確率が1セット目はかなり低かった。」と錦織。
錦織圭 試合の様子
第1セット
錦織のサーブで始まる。
第4ゲームで錦織がブレーク・チャンスを掴むが、ロペスに連続ファースト・サーブを決められる。2-2。
凡ミスのない攻防が続き、5-5。錦織キープで6-5となる。
第12ゲーム。ロペス5-6、錦織のパスをドロップ・ボレーで40-30とロペスはゲームポイントを掴むが、
その後錦織のリターンが鋭角に決まり、デュース。
5回目のデュース。ダブルフォルトで錦織にセットポイントがきた。
ロペスはサービス・エースで6回目のデュースに持ち込み、6-6とキープ。
タイブレーク。
最初のポイント、錦織はフォアをネットで0-1とミニ・ブレークされたスタートだったが、4-2と錦織がリード。
しかし、ドロップ・ショットもあった前後左右ラリー戦、15回目の錦織のバックはネットで4-5とリードされる。
5-5、バックでクロスを攻め、6-5とセットポイント。
ロペスのバックはネット。7-5でタイブレークを取った。
第2セット
ロペスサーブの第1ゲームをブレークする。
第6ゲームで錦織は15-40とブレーク・ポイントを握られるがデュースに。
3度目のデュースで3回目のブレーク・ポイントをミスし落とす。3-3。
29回のラリー、錦織がドロップ・ショットを拾うが、ロペスにロブで返された。それを錦織は追いロブで返す。ロペスはグランド・スマッシュをネットし4-3とまたブレークする。
しかし、そのポイントにロペスは「(錦織が)ドロップ・ショットをノットアップ(2バウンド)した」と抗議。
スロー再生だと確かにノットアップのようにも見える微妙な判定だ。
5-4、錦織のサーブ、40-0のマッチポイント。ロペスのボールはロングで6-4で勝利した。
記事:塚越亘/内田暁/塚越景子 写真:H. Sato/Tennis Japan