★ATP男子テニスツアー(ATP500)
■Rakuten Japan Open Tennis Championships 2010, Tokyo, Japan (Hard/Outdoors)
rafael_nadal1007.jpg10月7日、東京都有明テニスの森で開催されている男子世界ツアーATP500楽天ジャパンオープン・テニス・チャンピオンシップス(賞金総額$1,100,000、ハード)の男子シングルス2回戦の残り4試合が行われ、第1シードのラファエル・ナダル(24歳、スペイン)が、予選を勝ち上がり2回戦に進出したミロス・ラオニック(19歳、カナダ)を6-46-4のストレートで下し準々決勝に進出した。また、第2シードのアンディ・ロディック(28歳、米国)、第5シードのガール・モンフィス(24歳、フランス)も順当に勝ち上がったが、第4シードのユルゲン・メルツァー(29歳、オーストリア)は、1回戦で錦織圭(20歳)を下したビクトル・トロイツキ(24歳、セルビア)にフルセットの末に敗れる波乱が起きた。


この日来場した11,941人の観客にとって、一番の注目はナダル。そのナダルがコロシアムに入場すると、場内の雰囲気が一変。観客はスタンディングオベーションでナダルを迎えた。そしてコイントスには、62連勝中の横綱、白鵬が登場し場内を沸かせた。オーラが漂うナダルに挑戦したのは、身長196cmで19歳のラオニック。いきなり第1ゲームでナダルから3つのサービスエースを奪いキープ。サービススピードは226kmを計測した。しかし、ナダルのレシーブ力は圧巻。第3ゲームでブレークに成功すると、そのまま第1セットを6-4、僅かに32分で先取した。
rafael_nadal1007_2.jpg第2セット、第1ゲームを227kmのエースを叩き込み、第1セット同様にラオニックが先取でスタート。お互いにサービスキープが続き、先にチャンスを掴んだのはラオニック、第6ゲームのナダルのサービスゲームで、15-40とブレークチャンスを掴んだ。しかし、そこから4つのブレークチャンスがあったがナダルの驚異的な集中力で挽回され、ものにすることができなかった。逆に続く第7ゲームをブレークされ万事休す、そのまま6-4でナダルが試合を決めた。
ラオニックは細身の体から220kmを超えるサービスで、14本のサービスエースを量産したが、ナダルの壁を崩すには、力が及ばなかった。試合時間は1時間9分だった。
勝ったナダルは、準々決勝では、ドミトリー・トゥルスノフ(27歳、ロシア)と対戦する。過去の対戦成績は2勝0敗でナダルがリードしている。
試合後のインタビューでナダルは、試合のなかった前日は「ゴルフを何ホールか楽しみ、あとはホテルでゲームをしてリラックスした。」と語り、また明日のトゥルスノフ戦については「タフな難しい試合になると思う。自分のプレーに集中して、準決勝に進みたい。」と語った。
第2シードのアンディ・ロディック(28歳、米国)と、ジェレミー・シャルディー(23歳、フランス) との一戦は、お互い1度づつ掴んだブレークチャンスを、ロディックの方がものにし、6-4 7-6(4)の接戦を制した。
gael_monfils1007.jpg第5シードのガール・モンフィス(24歳、フランス)は、アンドレアス・セッピ(26歳、イタリア)を、広いコートカバーリング力を発揮し、6-4 6-4のストレートで下した。
波乱は、第4シードのメルツァー、トロイツキに2時間21分に及んだフルセットの末に敗れた。トロイツキはメルツァーから18本のサービスエースを奪った。
nishikori_soeda1007.jpgまた、この日は、男子ダブルスの準々決勝も行われ、1番コートには人が溢れるほどの観客が集まった。多くの声援を背に、錦織圭(20歳)/添田豪(26歳)組が、第4シードのCERMAK, Frantisek(チェコ)/MERTINAK, Michal(スロバキア)組と対戦したが、相手の強烈なサーブに苦しみ1度もブレークを奪うことが出来ず 3-6 2-6 で敗れた。これで日本勢は、シングルス、ダブルス共に大会から姿を消した。
いよいよ男子シングルスは8強が出揃った。大会5日目の8日は、準々決勝4試合が行われる。
※写真は上から2つは、注目の王者ナダル。
※3つ目は、足を一杯に広げてボールを返すモンフィス。
※4つ目は、ダブルス準々決勝の錦織(右)と添田。写真はクリックで拡大。
◆8日(金)シングルス試合予定
ラデク・ステパネク(31歳、チェコ) vs ヤルコ・ニエミネン(29歳、フィンランド)
 >センターコート第2試合(午前12時以降に開始)
ガール・モンフィス(24歳、フランス)[5] vs アンディ・ロディック(28歳、米国)[2]
 >センターコート第3試合
ラファエル・ナダル(24歳、スペイン)[1] vs ドミトリー・トゥルスノフ(27歳、ロシア)
 >センターコート第4試合
ビクトル・トロイツキ(24歳、セルビア) vs ギリェルモ・ガルシアロペス(27歳、スペイン)
 >センターコート第5試合
ライブスコア⇒こちら(大会公式サイト)

ATP500 : $1,100,000 Rakuten Japan Open Tennis Championships 2010

シングルス
準々決勝

【トップハーフ】
ラファエル・ナダル(スペイン)[1] vs ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア)
ビクトル・トロイツキ(セルビア) vs ギリェルモ・ガルシアロペス(スペイン)
【ボトムハーフ】
ラデク・ステパネク(チェコ) vs ヤルコ・ニエミネン(フィンランド)
ガール・モンフィス(フランス)[5] vs アンディ・ロディック(米国)[2]

2回戦

【トップハーフ】
ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 6-4 6-4 ●ミロス・ラオニック(カナダ)(Q)
ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア) 7-6(2) 1-6 6-4 ●リシャール・ガスケ(フランス)