★ATP男子テニスツアー(ATP500)
■Rakuten Japan Open Tennis Championships 2010, Tokyo, Japan (Hard/Outdoors)
10月8日、東京都有明テニスの森で開催されている男子世界ツアーATP500、楽天ジャパンオープン・テニス・チャンピオンシップス(賞金総額$1,100,000、ハード)の男子シングルス準々決勝4試合が行われ、第1シードのラファエル・ナダル(24歳、スペイン)が、ドミトリー・トゥルスノフ(27歳、ロシア)を、6-4 6-1のストレートで一蹴し、準決勝に駒を進めた。ナダルは明日の準決勝ではビクトル・トロイツキ(24歳、セルビア)と対戦する。トロイツキは1回戦で錦織圭(20歳)を下した選手。
一方、第2シードのアンディ・ロディック(28歳、米国)は、第5シードのガール・モンフィス(24歳、フランス)に、6-7(5) 6-4 6-7(6)のフルセットの大接戦の末に敗れ、2008年大会以来の4強入りはならなかった。
また、ラデク・ステパネク(31歳、チェコ)は、 ヤルコ・ニエミネン(29歳、フィンランド)が発熱で、試合を前に棄権したため、労せずに準決勝進出を決めた。
ビクトル・トロイツキ(24歳、セルビア)と、ギリェルモ・ガルシアロペス(27歳、スペイン)のノーシド同士の一戦は、フルセットの末、14個のサービスエースを奪ったトロイツキが勝利、3回目の出場で初めて準決勝進出を決めた。
日本での3試合目となったナダル、この日は第5ゲームのトゥルスノフのサーブを先にブレークに成功すると、一旦はブレークバックを許したものの、4-4で迎えたトゥルスノフのサーブを再びブレークし、そのまま第1セットを6-4で先取した。
第2セットに入ると完全にナダルのペース。トゥルスノフは第1ゲームをキープするのが精一杯、その後は、ナダルがブレークチャンスすら与えることなく圧巻の6ゲーム連取となった。大会前、有明の速いサーフェースが心配されたが、逆に速いサーフェースを得意とするトゥルスノフを一蹴したことから、王者ナダルにとっては無駄な心配だったようだ。
1時間12分で準決勝進出を決めたナダル。試合後の会場インタビューでは、「いい雰囲気、いいスタジアムで試合ができて嬉しい。簡単な試合などないが、準決勝を自分でも楽しみにしている」と語った。サッカー好きで知られるナダルは試合後、日本対アルゼンチンを観戦に、埼玉スタジアムへと向かった。
第2シードのロディックと、第5シードのモンフィスの一戦は大接戦となった。第1セットをモンフィスがタイブレークの末に先取、第2セットはロディックが奪い返すと、勝負はファイナルセットに突入、両者サービスキープを続け一歩も譲らず、第1セットに続いてのタイブレークに、一旦はミニブレークでロディックがリードしたが、モンフィスが逆転し8-6と僅かの差で勝利を手にした。
モンフィスは、ロディックの攻撃を持ち前の身体能力の高さで拾い続け、驚異的な逆襲でポイントを奪う場面が多く見られた。あたかもクレーコートのように足を滑らせて、ボールを拾うモンフィスのプレーは必見だ。そしてこの日は、ロディックの8個を上回る16個のサービスエースを叩き込んだ。
いよいよ男子シングルスは4強が出揃った。大会6日目となる9日は、準決勝2試合が行われ、第1シードのナダルはトロイツキと対戦、過去は3勝0敗でナダルがリードしている。そして、第5シードのモンフィスはステパネクと対戦、過去の対戦では3勝2敗でモンフィスがリードしているが、今シーズンは一度対戦があり、ステパネクが勝利している。
※写真は上から2つは、王者ナダル。
※3つ目は、接戦を制したモンフィス。
※4つ目は、ロディック。インパクト写真はCASIO HIGH SPEED EXILIMで撮影
写真はクリックで拡大。
◆9日(土)シングルス試合予定
ラデク・ステパネク(31歳、チェコ) vs ガール・モンフィス(24歳、フランス)[5]
>センターコート第1試合(午前12時開始)
ラファエル・ナダル(24歳、スペイン)[1] vs ビクトル・トロイツキ(24歳、セルビア)
>センターコート第2試合
ライブスコア⇒こちら(大会公式サイト)
ATP500 : $1,100,000 Rakuten Japan Open Tennis Championships 2010
シングルス
準決勝
ラファエル・ナダル(スペイン)[1] vs ビクトル・トロイツキ(セルビア)
ラデク・ステパネク(チェコ) vs ガール・モンフィス(フランス)[5]
準々決勝
【トップハーフ】
○ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 6-4 6-1 ●ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア)
○ビクトル・トロイツキ(セルビア) 6-2 3-6 6-4 ●ギリェルモ・ガルシアロペス(スペイン)
【ボトムハーフ】
○ラデク・ステパネク(チェコ) 棄権 ●ヤルコ・ニエミネン(フィンランド)
○ガール・モンフィス(フランス)[5] 7-6(5) 4-6 7-6(6) ●アンディ・ロディック(米国)[2]
2回戦
【トップハーフ】
○ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 6-4 6-4 ●ミロス・ラオニック(カナダ)(Q)
○ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア) 7-6(2) 1-6 6-4 ●リシャール・ガスケ(フランス)