★ATP男子テニスツアー(ATP500)
■Rakuten Japan Open Tennis Championships 2010, Tokyo, Japan (Hard/Outdoors)
10月10日、東京都有明テニスの森で開催されている男子世界ツアーATP500、楽天ジャパンオープン・テニス・チャンピオンシップス(賞金総額$1,100,000、ハード)は最終日を迎え、男子シングルスの決勝戦が行われ、第1シードのラファエル・ナダル(24歳、スペイン)が第5シードの、ガール・モンフィス(24歳、フランス)を、6-1 7-5のストレートで下し優勝を決めた。
ナダル、モンフィスをストレートで下して初来日、初優勝
本当に強い選手は大会中に調子を上げて行く。環境やコート、ボール、対戦相手など、様々なものを自分が最高の状態で戦うためにアジャストする。
有明は慣れなければならない要素が少なくない。多くの選手達が「今時珍しい」と話す速いサーフェスはもちろん、アウトドアとインドアが入れ替わるセンターコート、欧米人からすれば多くの違いがある習慣や気候など、ストレスの要因はいくらでもある。
そんな中で自分を調整し、最適化していくのは、トップ選手とはいえ簡単ではない。「1年ずっと戦ってきた後のシーズン後半のこの時期に、集中力を維持するのは難しい」。ナダルでさえそう話す。
男子の決勝は、意外にもほぼワンサイドの展開となった。ナダルはモンフィスの最初サービスゲームをいきなりブレークし、ほぼ完全に試合の流れを掌握(しょうあく)した。
第2セットに入って、ナダルがややペースを落とした最初の数ゲームこそ試合はやや落ち着いた雰囲気になったが、ナダルは徐々にペースを上げ、第5、第6ゲーム以降は、そのフォアハンドで展開を支配した。モンスィスを大きく左右に動かし、最後はストレートに抜く戦術が面白いように決まって行く。「もうお手上げって感じだったね」と試合後のモンフィスが苦笑いするしかなかったほどの完璧さだった。
「来年もぜひ戻ってきたい」。ナダルは滅多なことでは自分の言葉を違えない。今年見逃したというファンは、来年の大会を今から期待していてもいいかもしれない。
※写真、上段と中段:ナダル、下段:モンフィス。クリックで拡大。
試合経過
第1セット | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | TB | |
ラファエル・ナダル | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ | 6 | |||||||
ガール・モンフィス | ○ | 1 |
第2セット | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | TB | |
ラファエル・ナダル | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | 7 | ||||||
ガール・モンフィス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 5 |
試合時間:1時間17分
※表の見方
○:サービスキープ
◎:サービスブレーク
ATP500 : $1,100,000 Rakuten Japan Open Tennis Championships 2010
シングルス
決勝
○ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 6-1 7-5 ●ガール・モンフィス(フランス)[5]
準決勝
○ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 7-6(4) 4-6 7-6(7) ●ビクトル・トロイツキ(セルビア)
○ガール・モンフィス(フランス)[5] 6-3 6-3 ●ラデク・ステパネク(チェコ)
準々決勝
【トップハーフ】
○ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 6-4 6-1 ●ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア)
○ビクトル・トロイツキ(セルビア) 6-2 3-6 6-4 ●ギリェルモ・ガルシアロペス(スペイン)
【ボトムハーフ】
○ラデク・ステパネク(チェコ) 棄権 ●ヤルコ・ニエミネン(フィンランド)
○ガール・モンフィス(フランス)[5] 7-6(5) 4-6 7-6(6) ●アンディ・ロディック(米国)[2]
2回戦
【トップハーフ】
○ラファエル・ナダル(スペイン)[1] 6-4 6-4 ●ミロス・ラオニック(カナダ)(Q)
○ドミトリー・トゥルスノフ(ロシア) 7-6(2) 1-6 6-4 ●リシャール・ガスケ(フランス)