★WTA女子テニスツアー(WTA International)
■HP Open, Osaka, Japan(Hard/Outdoors)
10月15日、大阪の靱テニスセンターで開催されているWTA女子インターナショナル大会HPジャパン女子オープン(賞金総額$220,000、ハード)の女子シングルス準々決勝が行われ、第6シードのクルム伊達公子(40歳)が、第1シードで世界ランク8位のサマンサ・ストーサー(26歳、オーストラリア)を 5-7 6-3 7-6(4) の大逆転の末下し、見事準決勝へ進出した。


この日、大阪の靱テニスセンターで歴史的な試合が行われた。先月40歳を迎えたクルム伊達公子が、世界8位のストーサーを下した。現役復帰して以来、トップ10選手を倒したのは今回で2度目。1度目は今年の全仏オープン1回戦、当時世界ランク9位のディナラ・サフィナ(24歳、ロシア)への勝利。今回はそれを上回る世界8位選手に勝利。40歳を迎え、衰えるどころか更に進化を見せる快挙を成し遂げた。
試合は第1セット、1ブレーク差で 7-5 とストーサーが先行した。しかし第2セット、クルム伊達はストーサーのファーストサービスが入るとほとんどポイントを奪えなかったが、自身も質のいいサービスでブレークを許さない。ここは、2度のブレークで 6-3 とクルム伊達が奪い返すと勝負はファイナルセットへ。
両者ともに安定したサービスでキープを重ね決着はタイブレークに。しかし、流れは完全にホームで地の利があるクルム伊達、出だしこそ 0-2 とストーサーに先行されるが、ここでも逆転に成功し 7-4 で勝負を締めくくった。歴史的快挙とはこのことか、勝利の女神は最後まで勝利を信じて疑わなかったクルム伊達に舞い降りた。
勝ったクルム伊達、準決勝では第3シードのシャハー・ピアー(23歳、イスラエル)と対戦する。ピアーは準々決勝で第7シードのイベタ・ベネソバ(27歳、チェコ)を 6-2 6-0 と一蹴しての勝ち上がり。両者は2008年に1度対戦があり、その時はピアーが 6-3 6-1 で勝利している。決戦は明日に予定されている。
その他では、第2シードのマリオン・バルトリ(26歳、フランス)が、ベテランのジル・クレイバス(36歳、米国)を 6-1 6-2 で、こちらもベテランのタマリネ・タナスガーン(33歳、タイ)は、若手のカイチェン・チャン(19歳、台湾)に 6-3 2-6 6-4 で競り勝ち準決勝進出を決めた。
また、この日は女子ダブルス準決勝も行われ、前の試合でクルム伊達/森田あゆみ(20歳)組を下し勢いに乗る青山修子(22歳)/藤原里華(29歳)組が、第2シードのCHAN, Chin-Wei(25歳、台湾)/GRANDIN, Natalie(29歳、南アフリカ)組を 6-3 6-4 のストレートで下し、見事に決勝進出を果たした。
◆16日(土)シングルス試合予定
タマリネ・タナスガーン(33歳、タイ) vs マリオン・バルトリ(26歳、フランス)[2]
 >センターコート第1試合(午前12時開始)
クルム伊達公子[6] vs シャハー・ピアー(23歳、イスラエル)[3]
 >センターコート第2試合
ライブスコア⇒こちら(大会公式サイト)

WTA International: $220,000 HP Open

シングルス
準決勝

クルム伊達公子[6] vs シャハー・ピアー(イスラエル)[3]
タマリネ・タナスガーン(タイ) vs マリオン・バルトリ(フランス)[2]

準々決勝

【トップハーフ】
クルム伊達公子[6] 5-7 6-3 7-6(4) ●サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[1]
シャハー・ピアー(イスラエル)[3] 6-2 6-0 ●イベタ・ベネソバ(チェコ)[7]
【ボトムハーフ】
○タマリネ・タナスガーン(タイ) 6-3 2-6 6-4 ●カイチェン・チャン(台湾)
マリオン・バルトリ(フランス)[2] 6-1 6-2 ●ジル・クレイバス(米国)

2回戦

【トップハーフ】
サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[1] 6-0 6-3 ●波形純理
クルム伊達公子[6] 6-2 6-0 ●中村藍子(WC)