6月22日 ドイツ、ハレーで行われているゲリー・ウェバー・オープン(ATP500)。
シングルス準々決勝で杉田祐一(三菱電機)は予選上がりのデニス・クドラ(米国)に2-6、5-7で敗れ、4強入りを逃してしまった。
2回戦、杉田はフレンチ・オープン準優勝のD・ティエム(オーストリア)を、ブレーク・ポイントを一度しか与えずに破り8強入り。今日の準々決勝に勝てば準決勝で芝の王者フェデラーと再戦できたのだったのだが。
「残念。大事なところで(ポイントを)取れなかった。うまく打開策を見つけられなかった。」と杉田。
次週は杉田がツアー初優勝を飾ったトルコで行われる芝の大会、アンタルヤ・オープンに出場する。
「ツアーの中でどれだけ自分のテニスができるかが課題。
一つの大会に限らずトータルで考えたい。ベストを尽くすだけ」と。杉田は次の一戦にむけて準備している。
杉田祐一
準々決勝 詳細
準々決勝の対戦相手、D.クルダ(アメリカ)は25歳。
109位のプレーヤーだが、思い切りが良く芝のプレーがあっている。
杉田のTへのエース級のサービスポイントで試合は始まる。
2ポイント目はクルドのリターンミス、30-0。
順調な滑り出しと思えたが、バックをネット、逆を突かれるなど30-40といきなりブレーク・ポイントを握られた。
ティエムを破った時は一度しかブレーク・チャンスを与えず、しかもそれをセーブし、一度もブレークを許すことがなかったが、杉田はバックをネットし、ここを落としてしまう。
第4ゲームでブレーク・バックのチャンスがあったがキープされると、第5ゲームも落とした。
「信じられない。テニス人生で最高の試合ができた。(勝利を意識し)少し緊張してしまったが、自分のサービスに集中した。」
とティエムを破った時はサービスゲームに良い集中力を保てていたが、今日はそれがない。
第1セットは2-6で落とした。
第2セット
クドラのドロップ・ショットをダッシュで切り返す、1-0とキープ。
良く拾い返し、コースを決め。段々と杉田のペースに。
ラブで第2ゲームをブレーク、2-0。
杉田5-2とリード。
クルダ、2-5のサーブ、ダブルフォルトでデュースに。
杉田、フォアの回り込みリターン・エースでセットポイントを掴んだ。
杉田はリターン・エースを狙い、バックでダウン・ザ・ラインを放つが、ロング。
クルダにキープされた。
5-3、杉田のサービング・フォ・ザ・セットだが、フォアをロングで15-40とピンチ。
Tへサービス・エースで30-40としたが、深いクルダのリターンが返せず、サーブを落とす。4-5。
コート・チェンジでインジャリータイムをクルダは取る。5分以上の中断。
第11ゲーム、5-5、杉田サーブスキープできず、5-6。
4ゲーム連続で失った。
クルダのサービス・エースで40-30とマッチポイントを掴まれる。
杉田のバックのクロスはネット。
杉田らしさを発揮できず敗れてしまった。
昨年杉田はここでフェデラーと対戦。僅か52分で負けてしまったが、大きなきっかけを掴むことができた。
その1年後、もう一度フェデラーと対戦して欲しかった。
それを一番望んでいたのは杉田自身だろう。
「王者フェデラー戦の52分間。何よりも宝」昨年のゲリー・ウェバー・オープン、杉田祐一語る。
賞金総額:€2,116,915(2.8億円) ATP500 Halle, Germany
会場:ゲリー・ウェバー・スタジアム
ドイツ時間(時差-7時間)
June 18-24, 2018
<<シングルス準々決勝>>
〇1]R.FEDERER(SUI) 76(2) 75 ●M.EBDEN(AUS)
〇D. KUDLA(USA) 62 75 ●杉田祐一
〇4]BAUTISTA AGUT(ESP) 63 67(3) 63 ●K.KHACHANOV(RUS)
〇B.CORIC(CRO) 75 63 ●A.SEPPI(ITA)
<<2回戦>>
〇杉田祐一 62 75 ●D・ティエム(AUT)
〇K・ハチャノフ(RUS) 62 62 ●7]錦織圭
<<1回戦>>
〇7]錦織圭 63 76(3) ●M.バッヒンガー(GER)
〇杉田祐一 64 57 63 ●M.MARTERER(GER)
ドローnet版
ドローPDF
<<ダブルス1回戦>>
〇GRANOLLERS(ESP)/HAASE(NED) 63 76(3) ●錦織圭/マクラクラン勉
ダブルスドロー
シングルス予選ドロー
錦織圭、杉田祐一、ダニエル太郎、、西岡良仁、大坂なおみ、奈良くるみ 7月2日からいよいよウィンブルドンだ!
記事:塚越亘/塚越景子 photo/H.Sato