12月3日、千葉県柏市の吉田記念テニス研修センター(TTC)で、第20回 NEC 全日本選抜車いすテニス選手権大会が始まった。初日は男女シングルスのラウンドロビンが行われ、女子では日本ランキング1位で3連覇を狙う上地結衣(16歳)、同2位の堂森佳南子(35歳)が2勝を挙げ、好スタートを切った。
本大会は、男女の日本ランキング上位8名、クァード(重度障がい者)クラスは4名により、日本一を懸けて戦う、通称「マスターズ」と呼ばれている。大会は20年の歴史を誇り、日本車いすテニス界を育ててきた。現在の日本は世界のトップクラス。世界ランク1位の国枝慎吾(26歳)を筆頭に、女子も5月にトルコで行われたワールドチームカップで準優勝に輝いている。
男子では、世界の国枝が2試合で1ゲームも失うことなく2勝を挙げた。明日、グループ1位を懸けて同じく2勝を挙げた藤本佳伸(34歳)と対戦する。先週オランダで開催されたダブルスマスターズで3位になったペアの対戦となった。反対ブロックでは、昨年の優勝者で本大会11度の優勝を誇る齋田悟司(38歳)も順当に2勝を挙げた。
大会2日目となる4日は、男女ラウンドロビンの最終戦と、ラウンドロビン上位2名の計4名による決勝トーナメントの準決勝、クァードシングルスの1回戦と3位決定戦が行われる。試合の合間には車いすテニス体験講座や車いすテニス講習会なども行われる予定。無料で観戦、参加できるので、世界レベルの車いすテニスを観戦に是非会場に足を運んで頂きたい。
なお、最終日の男子シングルス決勝の模様は、5日の午前11時よりインターネットでライブ中継される。
LIVE配信⇒モバチュウ
※写真はクリックで拡大
上段:3連覇を狙う16歳の上地結衣
下段:初優勝を狙う堂森佳南子
解説:車いすテニスと一般テニスとのルール上の違いは、2バウンドまで許される点のみ。テニスのラリーに加え、「チェアーワーク」と呼ばれる車いすの操作も勝負を分ける重要な要素となる。
2010 NEC JWTA MASTERS
男子シングルス 決勝トーナメント
準決勝
グループA1位 vs グループB2位
グループA2位 vs グループB1位
男子シングルス 予選ラウンドロビンA
選手 | 斎田 | 眞田 | 岩田 | 藤 | 勝敗 | 得失セット | 順位 |
斎田悟司 | - | 2-0 | 2-0 | 2-0 | 4-0 | ||
眞田卓 | - | 2-1 | 2-0 | 2-0 | 4-1 | ||
岩田守 | 0-2 | 1-2 | - | 0-2 | 1-4 | ||
藤良一 | 0-2 | 0-2 | - | 0-2 | 0-4 |
男子シングルス 予選ラウンドロビンB
選手 | 藤本 | 国枝 | 平手 | 中野 | 勝敗 | 得失セット | 順位 |
藤本佳伸 | - | 2-0 | 2-0 | 2-0 | 4-0 | ||
国枝慎吾 | - | 2-0 | 2-0 | 2-0 | 4-0 | ||
平手貴博 | 0-2 | 0-2 | - | 0-2 | 0-4 | ||
中野秀和 | 0-2 | 0-2 | - | 0-2 | 0-4 |
女子シングルス 決勝トーナメント
準決勝
グループA1位 vs グループB2位
グループA2位 vs グループB1位
女子シングルス 予選ラウンドロビンA
選手 | 上地 | 岡部 | 大前 | 深山 | 勝敗 | 得失セット | 順位 |
上地結衣 | - | 2-0 | 2-0 | 2-0 | 4-0 | ||
岡部裕子 | - | 2-0 | 2-0 | 2-0 | 4-0 | ||
大前千代子 | 0-2 | 0-2 | - | 0-2 | 0-4 | ||
深山知美 | 0-2 | 0-2 | - | 0-2 | 0-4 |
女子シングルス 予選ラウンドロビンB
選手 | 堂森 | 福田 | 上野 | 古玉 | 勝敗 | 得失セット | 順位 |
堂森佳南子 | - | 2-0 | 2-0 | 2-0 | 4-0 | ||
福田恵 | - | 2-0 | 2-1 | 2-0 | 4-1 | ||
上野実穂 | 0-2 | 0-2 | - | 0-2 | 0-4 | ||
古玉佳苗 | 0-2 | 1-2 | - | 0-2 | 1-4 |
クァードシングルス
1回戦
川野将太[1] vs 木村禎宏
古賀貴裕 vs 諸石光照[2]
※[]内数字はシード順位