22日、英国のロンドンで開催されている芝コートの4大大会、ウィンブルドン選手権(賞金総額14,600,000ポンド、芝)は大会3日目を迎え、女子シングルスの2回戦でクルム伊達公子(40歳)が、第23シードのビーナス・ウィリアムズ(31歳、米国)と対戦する。
注目の一戦を前に、連日試合を生放送しているWOWOWに、クルム伊達が心境を語った。
◆Q:1ヶ月前には「自信がない」とおっしゃられていましたが、この勝利までどのように切り替えてきたのですか?
クルム伊達:意識的に何を変えたということはありません。クレーコートで試合をしている間は、あれこれ考えていろいろ試してみても何一つ変わることはありませんでしたが、クレーシーズンが終わって、サーフェスがクレーから芝に変わり、それによってプレースタイルが変わりました。サービスではより前に行こうという気持ちで、ラリーの中ではネットに行くチャンスを見計らって準備をしながらプレーをしています。バウンドもクレーのように高くはずむこともないので、必然的に修正しやすかったと思います。
◆Q:芝に行けば何か変わるという期待はあったのですか?
クルム伊達:確固たる手ごたえは全くありませんでした。少しでもよくなってくれればという自分に対する期待だけでした。全仏オープンテニスの後、本来ならば1週あけて気分転換してから芝に入る予定だったのですが、急きょ予定を変えてダブルスでITFの大会に出ました。(見事に優勝を飾っている) ダブルスであれば体力的に温存できますし、気分的にもそこまで思いつめず、ちょうどいい練習としてできるかなというのがあったからです。結果的には、いろんな意味でサービスの修正やネットプレーの修正ができました。
◆Q:次はビーナス・ウイリアムズ戦です。初対戦ですが、どのような気持ちで臨みますか?
クルム伊達:パワーやスピードについていけるかどうかや、想像を超えるところもあると思うので、作戦というのはないかなと思っています。絶不調の中から芝に入ってここまで少しずつ取り戻しつつあるので、とにかく自分のできる範囲の中で、それを維持できるプレーが試合の中でできればいいなと思います。
◆22日の日本選手試合予定
クルム伊達公子 vs ビーナス・ウィリアムズ(米国)[23]
>センターコート第1試合(日本時間午後9時開始)
土居美咲(20歳、133位)(Q) vs ベサニー・マテック(26歳、米国、31位)[30]
>14番コート第1試合(日本時間午後8時開始)
青山修子/藤原里華 vs サラ・エラニ/ロベルタ・ビンチ(イタリア)
>9番コート第4試合(第1試合の開始は日本時間午後8時)