★WTA女子テニスツアー(WTA International)
■HP Open, Osaka, Japan(Hard/Outdoors)
12日、大阪の靱テニスセンターにて開催されている世界ツアー大会、HPジャパン女子オープン(ハード)は大会3日目を迎え、女子シングルスの2回戦などが行われた。
今大会第3シードのアンジェリーク・クルベール(23歳、ドイツ)は2回戦でベラルーシのO. GOVORTSOVA(23歳)と対戦。クルベールはファーストサーブが成功した際は80パーセントの確率でポイントを取り、サウスポーから繰り出す安定したストロークで試合の主導権を握り6-1 6-3で完勝。準々決勝進出を果たした。
クルベールは今年の全米オープンでノーシードながらフラビア・ペンネッタ(29歳、イタリア)やアグニエシュカ・ラドワンスカ(21歳、ポーランド)ら強豪選手を破りベスト4まで進出し、準決勝で敗れはしたものの、今大会第1シードのサマンサ・ストーサー(27歳、オーストラリア)とフルセットにもつれ込む熱戦を演じた。
準々決勝では昨年度の優勝者タマリネ・タナスガーン(34歳、タイ)と対戦する。
日本人で森田あゆみ(21歳)と共に2回戦進出を果たした瀬間詠里花(22歳)は、クルム伊達公子(41歳)を破ったペトラ・チェトコフスカ(26歳、チェコ)と対戦。第1セットは序盤からチェトコフスカにゲームの主導権を握られ、0-6でセットを落とす。第2セットは第1セットよりも粘りを出し、ラリー中もボール食らいつく集中力を見せるも、6-3で取られ、0-6 3-6で完敗。2回戦で姿を消すこととなった。
瀬間にとってWTAツアー本戦2度目となった今大会。試合後の会見で瀬間は「1セット目は固くなってしまい完全に押し込まれる形となってしまったが、2セット目は手ごたえを感じました。世界のトップとの差は感じたが、その差は大きくない。」と手ごたえがあったことを語った。
また今大会で初のWTAツアー大会初勝利を挙げた瀬間は、「予選を突破し本戦で1勝出来たうれしい気持ちもありますが、トップで戦う選手に負けて悔しい気持ちもあります。今後WTA大会で活躍するためにはもっと世界の上位選手と戦っていく必要がある。」また現在世界ランク114位の瀬間は今後について「まずトップ100位を目指してがんばります」と語った。
大会4日目となる木曜日はセンターコートの第1試合に森田あゆみ、第2試合に土居美咲(20歳)、第3試合にマリオン・バルトリ(27歳、フランス)、そして第4試合にクルム伊達公子のダブルスが行われる。
土居は今年の全米オープン優勝者のサマンサ・ストーサーと対戦する。
※写真は、アンジェリーク・クルベールと瀬間詠里花(下段)、クリックで拡大
◆関連サイト
HP OPEN 2011特集ページ
試合予定(大会公式サイト)
ライブスコア(大会公式サイト)
WTA International: $220,000 HP Open
シングルス
2回戦
【トップハーフ】
サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[1] vs 土居美咲
SHVEDOVA, Yaroslava(カザフスタン) vs シャネル・シェパーズ(南アフリカ)[7]
○ペトラ・チェトコフスカ(チェコ) [4] 6-0 6-3 ●瀬間詠里花(Q)
○鄭潔(中国) 7-5 6-3 ●ジャーミラ・ガイドソバ(オーストラリア)[5]
【ボトムハーフ】
○タマリネ・タナスガーン(タイ) 6-2 6-4 ●マチルド・ジョハンソン(フランス)
○アンジェリーク・クルベール(ドイツ)[3] 6-1 6-3 ●GOVORTSOVA, Olga(ベラルーシ)
森田あゆみ[6] vs エレニ・ダニリドゥ(ギリシャ)
バニア・キング(米国) vs マリオン・バルトリ(フランス)[2]
1回戦
【トップハーフ】
○サマンサ・ストーサー(オーストラリア)[1] 6-3 3-6 7-5 ●ノパワン・ラートチワカーン(タイ)(Q)
○土居美咲 6-4 6-4 ●ココ・バンダウェイ(米国)
○SHVEDOVA, Yaroslava(カザフスタン)(Q) 6-2 6-0 ●青山修子(Q)
○シャネル・シェパーズ(南アフリカ)[7] 6-2 6-2 ●アラ・クドリャフツェワ(ロシア)
○ペトラ・チェトコフスカ(チェコ) [4] 6-2 7-6(2) ●クルム伊達公子
○瀬間詠里花(Q)6-3 6-3 ●MINELLA, Mandy(ルクセンブルク)
○鄭潔(中国)6-1 6-1 ●KUCOVA, Zuzana(スロバキア)
○ジャーミラ・ガイドソバ(オーストラリア)[5] 6-0 6-1 ●中村藍子(W)
【ボトムハーフ】
○タマリネ・タナスガーン(タイ) 6-3 7-5 ●MCHALE, Christina(米国)[8]
○マチルド・ジョハンソン(フランス) 6-3 6-2 ●FALCONI, Irina(米国)
○GOVORTSOVA, Olga(ベラルーシ)6-1 2-6 6-4 ●チャン・ユンジャン(台湾)
○アンジェリーク・クルベール(ドイツ)[3] 6-2 6-1 ●奈良くるみ(W)
○森田あゆみ[6] 7-6(3) 6-2 ●張帥(中国)
○エレニ・ダニリドゥ(ギリシャ) 6-2 6-2 ●PIVOVAROVA, Anastasia(ロシア)
○バニア・キング(米国) 6-1 3-6 6-1 ●ジル・クレイバス(米国)
○マリオン・バルトリ(フランス) [2] 6-2 6-2 ●メリンダ・シンク(ハンガリー)
ダブルス
2回戦
【トップハーフ】
バニア・キング(米国)/ヤロスロワ・シュウェドワ(カザフスタン)[1] vsエレニ・ダニリドゥ(ギリシャ)/MINELLA, Mandy(ルクセンブルク)
KOPS-JONES, Raquel(米国)/SPEARS, Abigail(米国)[3] vs CHAN, Chin-Wei(台湾)/HAN, Xinyun(中国)
【ボトムハーフ】
LIU, Wan-Ting(中国)/SUN, Sheng-Nan(中国) vs クルム伊達公子/張帥(中国)[4]
ジャーミラ・ガイドソバ(オーストラリア)/アンジェリーク・クルベール(ドイツ) vs 藤原里華/森田あゆみ
1回戦
【トップハーフ】
○バニア・キング(米国)/ヤロスロワ・シュウェドワ(カザフスタン)[1] 7-5 6-4 ●LEE-WATERS, Lindsay(米国)/MOULTON-LEVY, Megan(米国)
○エレニ・ダニリドゥ(ギリシャ)/MINELLA, Mandy(ルクセンブルク)4-6 6-2 10-3 ●メリンダ・シンク(ハンガリー)/MAROSI, Katalin(ハンガリー)
○KOPS-JONES, Raquel(米国)/SPEARS, Abigail(米国)[3] 6-2 6-2 ●土居美咲/奈良くるみ(W)
○CHAN, Chin-Wei(台湾)/HAN, Xinyun(中国) 6-0 6-1 ●カイチェン・チャン(台湾)/ジル・クレイバス(米国)
【ボトムハーフ】
○LIU, Wan-Ting(中国)/SUN, Sheng-Nan(中国) 2-6 6-3 10-2 ●ノパワン・ラートチワカーン(タイ)/MLADENOVIC, Kristina(フランス)
○クルム伊達公子/張帥(中国)[4] 6-4 6-7(2) 10-8 ●青山修子/高畑寿弥(W)
○ジャーミラ・ガイドソバ(オーストラリア)/アンジェリーク・クルベール(ドイツ) 7-5 5-7 10-8 ●チャン・ユンジャン(台湾)/CHAN, Hao-Ching(台湾)
○藤原里華/森田あゆみ 6-2 3-6 10-7 ●HSIEH, Su-Wei(台湾)/鄭潔(中国)[2]
※カッコ[ ]内数字はシード順位 、W:主催者推薦出場、-Q:予選通過者