★ATP男子テニスツアー(MASTERS1000)
■Shanghai Rolex Masters, Shanghai, China (Hard/Outdoors)
12日、中国の上海で開催されている男子世界ツアーMASTERS1000上海マスターズ(ハード)のシングルス2回戦で、世界ランク47位の錦織圭(21歳)が、第4シードで同8位のジョーウィルフリード・ツォンガ(26歳、フランス)を、6-7(1-7) 6-4 6-4の逆転で下し3回戦進出を決めた。


1回戦に続いての見事な逆転勝利だった。男子テニス界屈指のパワープレーヤー、ツォンガとの対戦。ツォンガは今年のウィンブルドンではロジャー・フェデラー(30歳、スイス)を下し世間を驚かせたのは記憶に新しい。
第1セット、両者サービスキープを続け迎えたタイブレーク。第1ポイントでツォンガがダブルフォルトを犯し、ミニブレークでスタートした錦織だったが、そこからツォンガが強力なサービスを武器に7ポイントを連取、7-1と力の差を見せつける形で先制した。
第2セット、第1ゲームが始まる前に錦織はトレーナーを呼び、腰の治療を行った。しかし、不安をよそに錦織は第8ゲームで先にブレークに成功し5-3でリード、直ぐにブレークバックを許したものの、第10ゲームでもツォンガのサービスをブレークし6-4で奪い返した。
勝負の懸かった第3セット、第3ゲームで先にブレークされる苦しい展開になったが、直ぐにブレークバックしてみせると、5-4で迎えたツォンガのサービスゲーム。このゲームで3つ目のマッチポイントを決めた錦織が、試合時間2時間27分で勝利を手にした。
トータルポイントでは97対96と、錦織が僅かに1ポイントをリードする接戦だった。この日の錦織のファーストサービスの確率は60%とまずまずの出来だった。
錦織は、この勝利により自己最高ランキング46位の更新、つまり、松岡修造を超える日本最高記録プロジェクト「プロジェクト45」の達成に大きく近づいた。現時点では他の選手の結果により決まるが、次の3回戦を勝利することにより達成を確実なものにする。
注目の3回戦、対戦相手はこの日、第14シードのユルゲン・メルツァー(30歳、オーストリア)をフルセットで下した世界ランク48位のサンチアゴ・ジラルド(23歳、コロンビア)。ジラルドは楽天ジャパンオープンにも来日しており、日本のファンにも馴染みが深い。(今年は準々決勝でナダルに敗戦)
両者は一度、昨年の全仏オープンで対戦があり、その時は錦織が2セットダウンからの逆転で勝利している。
この試合は、本日木曜日、グランドスタンドコートの第2試合で行われる。(第1試合の開始は日本時間午後1時30分)
第1シードのラファエル・ナダル(25歳、スペイン)、第2シードのアンディ・マリー(24歳、英国)は、共に3回戦に駒を進めている。
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シングルスドロー
試合予定
ライブスコア

MASTERS1000:Shanghai Rolex Masters ※日本選手のみを抜粋

シングルス
3回戦

錦織圭 vs サンチアゴ・ジラルド(コロンビア)

2回戦

錦織圭 6-7(1) 6-4 6-4 ●ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)[4]

1回戦

錦織圭 0-6 7-5 7-6(5) ●ロビン・ハース(オランダ)

シングルス予選
予選1回戦

○ミーシャ・ズベレフ(ドイツ) 6-3 5-7 6-4 ●添田豪[10]
※カッコ[ ]内数字はシード順位