11月20日(日)に東京都の有明コロシアムで東日本大震災復興チャリティーイベント、「ドリームテニスARIAKE」が開催された。豪華メンバーのプレーに有明コロシアムに詰め掛けた約8000人の観客が沸いた。
イベントの収益金は、日本テニス協会を通して被災地の復興のために寄付される。
出場選手は写真左から国枝慎吾(26歳)、マイケル・チャン(39歳)、杉山愛(36歳)、錦織圭(21歳)、クルム伊達公子(41歳)、松岡修造(44歳)、鈴木貴男(35歳)。
イベントの最初に登場したのは錦織圭とマイケル・チャンの8ゲーム先取のシングルス。現在、世界ランクで日本人最高の24位の錦織と元世界ランク2位のチャンは序盤から激しい打ち合いを見せた。判定の際どいボールではアナログ・チャンレンジシステムが導入され、観客の拍手の大きさで判定が決められた。
世代を超えたスター選手の競演に観客からは惜しみない拍手と歓声が送られた。試合終了後のインタビューでチャンは「チャリティーイベントマッチは非常に大きな意味をもちます。私が全仏で優勝したときは錦織選手は生まれていませんでした。これからアジアを背負っていく錦織選手と試合が出来て本当に楽しかったです。」と述べた。
その後は国枝慎吾と鈴木貴男のトークショー、錦織、松岡ペア対チャン、鈴木ペアのダブルス対決などが行われた。
そしてイベントの最後は錦織、杉山ペアと松岡、クルム伊達ペアの豪華ミックスダブルス。クルム伊達は試合前に「まだまだ時間はかかると思うが、少しでも想いが届けばうれしい」と被災地に対しての思いを話した。試合はマイクを着けた状態で行われ松岡のトークにクルム伊達、錦織、杉山も負けじと応戦、トークとハイレベルのプレーに会場が歓声と笑いに包まれた。
イベント終了後の記者会見で松岡は「この企画が始まったときにトークなら出来るがプレーは中途半端になってしまうと思い、ひざの手術もし朝練もしてきた。本当に幸せな一日でした。僕もテニス界で色々見てきたがここまで観客と選手が一体となったのを見たのは初めてです。僕もがんばります」と語った。
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ドリームテニス有明 結果
ドリームシングルス(8ゲーム先取)
○錦織圭 8-5 ●マイケル・チャン
ドリームダブルス(4ゲーム先取)
○錦織圭/松岡修造 4-3 ● 鈴木貴男/マイケル・チャン
ドリームチャレンジマッチ(7ポイント先取)
○錦織圭 7-2 ●高橋悠介
○錦織圭 7-5 ●山崎純平
ドリームミックスダブルス(4ゲーム先取)
○錦織圭/杉山愛 4-2 ●松岡修造/クルム伊達公子