20日、全豪オープン5日目の女子はそれぞれ順当に上位が勝ち上がり、波乱らしい波乱はゼロだった。


番狂わせが期待されたカードと言えば、アメリカの新鋭クリスティーナ・マクヘイル(19歳、米国)がエレナ・ヤンコビッチ(26歳、セルビア)と対戦したカードと、キム・クライシュテルス(28歳、ベルギー)とダニエラ・ハンチュコバ(28歳、チェコ)の2つだったが、マクへイルは2-6 0-6とヤンコビッチに一蹴され、ハンチュコバは善戦し、6-3 6-2というスコア以上の試合を見せたが、クライシュテルスに要所を締められて敗退した。その他、キャロライン・ウォズニアッキ(21歳、デンマーク)、李娜(リー・ナ)(29歳、中国)、アグニエシュカ・ラドワンスカ(22歳、ポーランド)なども順当に勝ち上がり、4回戦へと進んだ。
「昨日は試合がなく、今日はナイトマッチで最初は感覚がなくなってたのよ」とクライシュテルスは言う。「アグレッシブなフットワークとか、コートのどこにポジションすればいいのかとか、そういう感覚的なものが、時間が開いた分だけ自分の中で曖昧になってしまっていたのが第1セットだったわ。でも、ちゃんと修正できた」と彼女は続けた。以前のクライシュテルスなら、こういうこともなく、序盤からでもきっちりとプレーできていたのだろうが、昨年8月以降、1月まで長く開いたブランクの影響もあるのだろう。しかし、さすがに実力者。徐々に戦う能力を取り戻してきている。ハンチュコバとのテストを終えた彼女の次の相手は李娜。激戦を期待しよう。