パリのローランギャロスで開催中の、全仏オープン大会4日目。クルム伊達公子藤原里華の日本人ペアがチェコのレナタ・ボラコワ/クララ・ザコパロワ組と対戦し、4-6、6-2、3-6で敗れた。


昨年の1月以降、クルム伊達は中国の張帥と長くダブルスを組んでいたが、今年3月のマイアミ大会のあとにふたりで話し合い、「一度、リセットしよう」と、日中ペアを一時解消したという。その後、クルム伊達は藤原と組み、4月のコペンハーゲン大会で優勝。そのよい流れを継続し、今年の5月上旬の時点で、全仏にも出場することを決めていた。
しかしこの日のダブルスでは、クルム伊達は左足ふくらはぎをテーピングで固めた痛々しい姿でコートに立っていた。「昨日のシングルス(スキアボーネ戦)で痛めた」というケガの状態は、「昨日の時点では、試合に出ることは難しいと思われた」ほどだったという。炎症止めを飲んで痛みはひいたというものの、手負いのクルム伊達は、ボレーでの動きなどにケガの影響が出て、十分には力を発揮できない状態。また、ザコパロワの速いボールと、ボラコワの緩い球種の組み合わせに戸惑い、リズムに乗り切ることができなかった。