パリのローランギャロスで開催中の、全仏オープン7日目。男子ダブルス2回戦に出場した添田豪/盧彦勲(ルー・エンスン)組は、大会第3シードのミカエル・ロドラ/ネナド・ジモニッチ組に3-6、3-6で敗れた。添田組の敗退で、今大会の日本勢は全て姿を消した。
今大会で初めて組んだ添田と盧のダブルスは、両者に全仏初勝利をもたらす記念すべきペアとなった。だが2回戦で対戦したのは、今大会の優勝候補の一角。第3シードペアはファーストサーブの確率が高く、勝負どころでチャンスをものにする力にも長けていた。それでも添田と盧の日台ペアも、得意とするストロークだけでなく、積極的なネットプレーも見せて健闘。「強い相手と戦い色々と学ばせてもらったし、大きな舞台で戦う幸せも感じた。収穫は大きかったです」と、添田は悔しさとともに、得たものの大きさを噛み締めた。
これで約1週間に及ぶ全仏を終えた添田は、来週からイギリスに移動し、早くも芝シーズンに向け始動する。1カ月以上に及ぶ芝シーズンの最後に待つ最大のゴールは、「小さい頃からテレビで見ていたし、実際にプレーしても雰囲気が一番好きな大会」というウィンブルドン。そして、この半年間、最大の目標として憧れてきたオリンピックだ。