doi_120627_1.jpgグランドスラムの今シーズン3大会目となるウィンブルドン選手権が、25日に開幕。ラッキールーザーで本戦入りした土居美咲はアランチャ・ルスと対戦したが、5-7、3-6で破れ初戦敗退。3回戦進出を果たした、昨年の快進撃の再現はならなかった。


※写真は、ラッキールーザーで本戦入りするも、残念ながら敗れてしまった土居美咲
互いに21歳のサウスポーで、フォアの強打が武器。共通点が多く実力も拮抗する両者の対戦は、要所での小さな差が明暗を分けた。
立ち上がりで流れをつかんだのは、土居だった。ルスはミスが多く、一方の土居は得意のフォアを広角に打ち分けてポイントを重ねていった。
だが、5-4とリードして迎えたサービスゲームをブレークされると、流れが変わる。攻め急いだ土居にミスが増え始め、逆にルスは、思い切りのいい強打をダウンザラインに打ち込んでいく。第1セットは終盤で、土居が相手の逆襲を許してしまった。
第2セットでも、先行したのは土居のほうだ。ここでも立ち上がりのよくないルスを攻め、フォアのウィナーを次々に叩きこみ最初のゲームをブレークした。しかし、やはりここでも課題は、自分のサービスゲーム。第3ゲームでは、ダブルフォルトをきっかけにリズムを失い、ブレークを許す。
第6ゲームも、最後はダブルフォルトを犯しブレークを献上。ラリーで主導権を握り、ショートクロスなどを織り交ぜポイントを組み立てながらも、最後にミスする場面が目立った。そして土居になく相手にあったのが、一発で決められるサーブだ。試合終盤、土居がブレークポイントを握る場面もあったが、そのたびにルスはエース級のサーブを叩きこみ、窮地を切り抜ける。最後も土居のリターンがコートに返らず、同期対決はルスに軍配が上がった。
試合後の土居コメントをお伝えする。
――今日は相手がよかったか?それとも自分のプレーがあまりよくなかったのか?
最初は相手にイージーミスが多かったが、サーブも含めよくなっていきました。ラスのサーブは左利きで切れていくので、対処しづらい部分はありました。
自分のプレーも、最初はスライスなど混ぜながら上手く攻めていましたが、途中から思い描いたような組み立てができませんでした。今日も、リードしたあとに攻め急いでしまいました。
――大会前に、課題はサーブだといっていたが?
サーブの確率を上げることも大切ですが、自分は背がある訳でもないので、一発のサーブで決めるのは難しい。サーブから3球目の攻め方など、サービスゲームでのフォアを使った組み立て方などが課題になります。
――これで芝シーズンは終わりだが、前哨戦では好成績も残した。良い状態でハードシーズンに挑めそうか?
良い状態にします!