最近、講習会の質問を多くいただいてます。
・・・・・どんなことするの?
もっともペースなものをアップしました参考にしてみて下さい。
これは、あくまで初心者を対象としたベースメニュー
対象レベルによってかなり変化しますよ。
テニス講習会について
・技術指導
準備運動:怪我の防止。
体作りの重要性を認識させる内容に心掛ける。
各関節や可動域について興味を持たせる。
テニス上達だけを強調しすぎない。
理 論 :目的意識を明確にする為に、考えることを最初に伝えます。 テニスという種目がスポーツ全体から考えて、どんな種類に分類されるか?
・ネットを挟んだ、コートという決められたエリアでの対人スポーツ
・導入は有酸素系運動のスポーツ
・ラケットという道具を使った球技
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内 容 :普段無意識に行う運動動作を考え、球技としての運動を理解させ、それをどう応用して行くかを伝える。
*下投げキャチボール
・腰から頭までの安定の重要性
・運動方向とボールの関係
・目と手の関係(ハンドアイコーディネーション)
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*同時下投げキャッチボール
・投げる受けるのストレスの違いを感じる
・素早い動作の中で正確な運動を心掛ける
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*手投げボールをラケットで返球
・ラケットという道具で打つ感覚を、別の道具での実例を挙げ認識させる。
・ただ単に強打するのでなく、意思伝達の大切さを伝える。
・対人スポーツの意味を理解させる。
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*お互いがラケットを持ち返球しあう(ボレーボレー)
・目的回数を指定し、とにかく続けさせる。(有酸素運動の体感)
・基本的な動作と今後の戦術への説明を取り入れる。(ラケットの位置 スプリットステップ どうすれば続くか? この相手の苦手サイドは?)
これまでは球技の基本となる部分を総合的に伝えることを目的としています。本来テニスはワンバウンド後のボールの処理がほとんどですが、回転によるボールの変化やリズムの関係でノーバウンド中心のメニューとしています。特に球技経験の少ない方やキッズに対しては、必ずこの方法からボールの感覚に慣れることを第一優先としています。
次に実際コートでの実践?練習に入るわけですが、その時に次のポイントを注意しています。
理 論:他の一般的なスポーツを例にし、テニスが単にボールを打つだけでないことを説明する。
*各ショットの技術的な部分を細分化して説明することを出来るかぎり避ける
・この種目自体の勝敗方法が関係(打法を採点するのでなく、相手にどう勝つか?)
・他種目に比べ、道具の影響力・進化が大きい(ストリングテンション、ラケットの進化・軽量化、ボールの進化)
・限られた時間の中で効果を実感させる。
*運動の方向性を意識
・歩く、走る、投げる、打つなどの運動方法を応用させる。
・スピードとコントロールの両立を求める。
*練習目的を認識させ、それぞれのテーマを指定し段階的に指導
もちろん、長期にわたり指導する対象に関しては、時として各々のショットの追及も求めはしますが、私自身が考えるテニスにはそれは非常に少ない部分となっています。
球出練習:運動動作を癖付け自信を持たせるために行う。
ストローク*サービスラインセンターからストレート方向コーナーへの1球打ち
・動きと打球方向が同じことを体感させる。
・単に打つことより、落下点を重要とさせる。
・常に運動していることをテーマとする。
・打球後の自然な動きでネットタッチ
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* サービスラインサイドから進行方向奥コーナへの2球打ち
・運動方向の切り替えし動作を意識し、ボールの後ろから入る。
・ヒットandムーブで2球目に備えることを伝える。
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* ベースラインコーナーから進行方向奥方向への斜め前への2球打ち
・第1球目と第2球目の目的を考える・・・・ネットまでの距離があるボールはネットの高い位置を通し相手コート深くにコントロールさせ、ネットまでの距離の少ないボールは出来るだけ高い打点で相手コート深くに打ち込ませる。目的に応じた打点の違いや球種の違いなどを説明し、戦術の第一歩を考えさせる。
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これまでがストローク指導において、最低限の基本としている部分ですので必ず理解下さい。あとはどうアレンジし変化をあたえ飽きさせないように心掛けるだけです。
ボレー *初めに、相手か感じる時間を短くするショットであることを認識させる
・強打でなく面作り
・ストローク時同様の運動の方向性
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スマッシュ *打点に最大の意識をし、自信を持って振り抜かせる
・腕だけの手打ちにさせない
・フィニシュと考えさせない
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各々のショットを確実なものにするには、一日限りのこのような講習会では、非常にむずかしいものがあります。本来、運動を安定させるには、反復練習以外の近道はないと思いますが、基本練習ばかりですと、殆どの対象者が飽きてしまい興味が薄れてしまいます。そこで、これまでの動作だけで可能な方法でのゲームを行い、少しでも実践に近い形を体験させるようにしています。 例えば)2対2のプレー 人数に応じてアレンジする。
練習対象者全員の運動量、コートに居る全員が何かに参加しているように考える。
この時、重要なポイントとして説明しているのが、ボールを打つことだけがプレーではなく、コート内の全員のプレーを強調しています。簡単に言えば、投げる打つが出来ていても野球にはならないし、上手く蹴れてもサッカーにならないと言う事です。ここを早めに伝えることにより、ペアとのコミニュニケーションや、相手への作戦づくり、その他の多くの必要なことを感じ取り、本来のテニス・ゲームに近づけると思っています。
しかし、国内のほとんどの指導者や専門誌の多くは、打法とかワンショットのみを取り上げての説明が多いのが現状ですから何とかしたいと考えた内容となっています。