TeamYonezawaフロリダツアー2010年報告

報告 フロリダツアー2010年
今年のTeam Yonezawaのフロリダツアーは20名の志の高い選手達のチームで臨んだ。レベルが高い選手達が集った中で各選手切磋琢磨した1ヶ月だった。1週目はEddie Herr International が行われるブラデントンからスタート、隣町のサラソタで開催されている2デイトーナメントのCasely International にエントリーしながら10日間を過ごした。

Eddie Herr はジュニアオレンジボウルほどのメンバーではないにしても世界中から強豪が参加しているので1回勝つのも大変だ。12歳以下から18歳以下まで同じ場所で同時開催だけに広大な敷地のIMGアカデミーと言えども総勢2000名近い選手が集っているのでコートの確保など困難を極めた。

我々は朝5時には起床6時ホテルを出発、数分でコートに到着、真っ暗の駐車場からコートへ行くと数面ライトが付いているコートがあった。毎日そこで約1時間練習した後朝日が昇り出しうす暗くなってきた7時ごろ沢山のコートが連なった裏の方へダッシュで移動してコートを確保と言う具合で何とか8時までの練習を行った。7時からIMGアカデミーのプログラムがライトの付いたコートで始まるからだ。

コートを確保して練習していても我々コーチが目を離すとすぐに他のチームが入り込んで来てしまう程のサバイバルな状況だ。コーチ陣の隙を狙って入って来た選手達を追い払う術もツアーでの必須アイテムだ。

ブラデントンからマイアミには2台の15人乗りのバンには入りきらず1台乗用車を借りて移動した。マイアミに入ってからの渋滞が激しくアメリカンカップ14歳以下のサインアップとオレンジボウル18歳以下の予選のサインアップは車から電話で済ませる事にして貰った。

今回のツアーは18歳以下出場の穂積絵莉選手と辻佳奈美選手が同行していた。2大会の結果は満足のいくものではなかったが是非目標にしている全豪での健闘を期待している。

オレンジボウルにはエントリーが間に合わず不参加だった綿貫敬介もこのツアーに参加、アメリカンカップを含め参加した全ての2 dayトーナメントも実力を発揮しての優勝だった。アメリカンカップの林大貴とのダブルスでは決勝戦まで進出マッチポイントを握りながらも準優勝に終わったのが唯一の1敗だった。

フロリダツアー中随時エントリーしていた2デイトーナメントのCasely Internationalでは14歳以下の選手達は18歳以下に12歳以下の選手達は14歳以下にチャレンジした。大きな選手が相手だったり数ゲームしか取れない相手に必死のプレーは彼らの能力を引き上げたに違いない。

Caselyは2日ごと休みなしにありコンソレもあり負けても最低2日で2回試合が出来る仕組みになっているので毎日のように試合が出来た。試合の中で課題に取り組む事が出来るのがこの大会の良いところだ。
 
今回のフロリダは永住型のコンドミニアム式のホテルを借りて泊まった。アメリカならではの広い作りの部屋だ。ホテルにはテニスコート2面当然プールも完備だ。食事も部屋のリビングで中華などを買って来て食べた。朝は5スターホテル並みの食事が好評だった。

マイアミでは8時の試合に備えホテルでアップしたり会場へ早く行ってアップしたりと工夫をしながらの毎日だった。夕方試合を終え帰って来た選手達はホテルのコートで集まって基本練習、日課のトレーニングをして1日を終えた。

今年のマイアミは例年にない寒波が到来だった。日によっては霜が降りるほどだった。日本から持参したベンチコートが重宝した。水が冷たいのでプールや海に入る日が余りなかったのは残念だった。

さてツアーの最終目標はジュニアオレンジボウルだがそれぞれ力を出し切ってのプレーをした。その中で結果を出したのは12歳以下男子でベスト16に残った仙台の工藤颯人だった。小さい体で多彩なショットを繰り出しての4回戦進出は立派だった。

その他の選手達もそれぞれ良いプレーを見せた。今まで日本で培ってきた彼らの能力を存分に出してのプレーぶりに応援していて頼もしく感じられた。

終盤に入ると子供たちは皆家族のような空気が生まれていた。1ヶ月寝食を共にしている同士達は今後もお互い助け合ったり 競い合ったりしながら高め合ってくれればと願っている。

最後になりましたがこのツアーに快く送り出して下さった御両親の方々、地元のクラブの方々この場をお借りして厚く御礼申し上げます。有難うございました。そして不眠不休で1ヶ月子供たちのサポートをして下さった山本周平トレーナー、富永宗善コーチ、長嶋秀和コーチ、大塚浩介トレーナー本当にお疲れ様でした。

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