4日、テニスの国別対抗戦、デ杯ワールドグループの日本とフランス戦の第2日。東京の有明コロシアムでダブルス試合が行われ、杉田祐一(28歳、三菱電機)と内山靖崇(24歳、北日本物産)がピエール=ユーグ・エルベール(25歳、フランス)/ニコラ・マユ(35歳、フランス)と対戦し3-6、4-6、4-6のストレートで敗退し、フランスが準々決勝進出、日本の敗退が決まった。日本は9月にワールドグループ残留をかけてプレーオフを戦う。

幾多の才能をあるジュニア選手を見てきた米沢徹コーチは、ヨーロッパで開催される14歳の世界選手権を優勝した頃からガスケに注目してきた1人だ。

今回、フランスのエースとしてに来日したリシャール・ガスケ(30歳、フランス)について

「ガスケはボールの落とし所が上手く、相手に対しミスしないプレーを軸に得意のバックハンドで先に展開していく多彩なプレーの選手」と語っていた。

エルベールとマユは世界ランク1位のペアではあるが、米国のブライアン兄弟のようにダブルス専門の選手ではなく、グランドスラム2大会で3回戦を戦ったエルベールとツアー大会4度の優勝経験のあるマユのペア。

ツアー大会優勝経験者だけでも、ジョー=ウィルフリード・ツォンガ(31歳)、リュカ・プイユ(22歳)、ジェレミー・シャルディー(29歳)、ガエル・モンフィス(30歳)、ブノワ・ペール(27歳)と数多くの選手が活躍するフランスチーム。それぞれにサービス、ボレー、グランドストロークで多彩さが際立っている。

米沢コーチの語る「ショートスライスでネットにおびき寄せてパッシングショット、ドロップショットからのネットプレー、対戦相手がバランスを崩すのを察知しネットへのスニークインなどを披露した。」という多彩なプレーがフランスチームの強さだった。

記事:長嶋秀和