世界のトップの選手が集まった楽天ジャパンオープンもアンディ・マレーの優勝で幕を閉じた。ラファエル・ナダルを破ったマレーの試合を見ることが出来た日本のテニスファンはラッキーだ。
フィジカルを武器に力強いプレーで勝ち続けていたナダルは今回の大会では体力が足りなくなってしまったようだった。マレーは時間をかけて完成に近付いているように感じた。
守りと攻めがはっきりしているマレーのテニスは見ているテニスを飽きさせない多彩なプレーヤーだ。以前はバックハンドが得意な印象があったが最近はフォアハンドの強化に取り組んでいるようだ。
体幹を使って攻めに転じやすいフラットドライブを無理なく打っている。全身のローテーションを上手く使っているので急いでスイングしていなく余裕のあるプレーだ。逆にナダルは腕をエネルギッシュに振りボールに回転を与えている印象が強い。以前に比べると攻めが早くなっているが彼の最大の持ち味はやはりあの誰にも負けないフィジカルだ。
今回印象に残った選手としてはトップ10にランキングを上げているマーディ・フィッシュが挙げられる。フィッシュはどちらかと言うと太り気味の体をサーブと早い攻めを武器にトップ20~30位に長い間定着していた選手だ。最近のフィッシュは以前とは全く変わったシェープアップした体になっている。フィッシュのフットワークは日本のジュニア達の見本になるとところが多いと思いながら見ていた。
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