今年は19名の選手がフロリダキャンプに参加した。12月1日に成田を出発23日に帰国の日程だった。マイアミにデトロイト経由で入り着いてからの2日間は練習とトレーニングを行った。今回も練習の拠点にしたのは通称カルガモコートだった。ホテルもカルガモに近いところ(ランニングで10分程度)のキッチン付きのスイートホテルに収まった。車は2台15人乗りのバン、いつも借りている業者なのでホテルまで持って来てくれた。
3日目からは2デイトーナメント(ローカルトーナメント)のCasely Internatioal とアメリカンカップ14歳以下がスタートした。2デイにはアメリカンカップとジュニアオレンジボウルで試合がない時に随時参加するようにした。体が耐えられる範囲で出来るだけ毎日試合が出来るように計画を立てた。連戦で疲れが見えた選手は休むか出来る範囲の練習とトレーニングを行った。12月4日から19日までに最多で20試合、最小で14試合の試合をこなした。
試合結果はジュニアオレンジボウルでの最高は堀江亨のフィードインコンソレ5回戦(全体でベスト20 ~
32)だった。アメリカンカップは藪巧光のベスト8が最高だった。2デイトーナメントでは18歳以下を含め数大会の優勝があった。
1日のスケジュールの中で練習と試合そしてトレーニングを出来るだけ入れるようにした。
体力的に厳しく体に痛みを訴える選手は山本周平、酒井亮裕両トレーナーの指示に従ってケアを受けた。2人ともアメリカで資格を得ているアスレチックトレーナーだ。
アメリカンカップとジュニアオレンジボウルでは早朝7時前にコートに着いてアップそして練習を行い試合へ入った。7時に到着すると日本の選手か韓国のチームが同じ様に早く陣取っていた。
2デイ、アメリカンカップそしてジュニアオレンジボウル毎日ある試合では渡辺大輔コーチ(現日本テニス協会ナショナルコーチ)と米沢で手分けして殆どの試合を観戦してアドバイスをした。試合を通じて各選手は顕著な上達を見せていた。
キャンプ中盤にはクロアチアチームとジュニアオレンジボウルのウオームアップを兼ねて対抗戦(14歳以下)も行った。夏にお世話になったクロアチアナショナルセンターの選手達だ。勝率は5勝10敗だった。ダブルスをファイナルセットで全敗したのが勝敗を分けた。
12歳以下は本戦組の選手同士でクレーコートを借りて練習試合を行った。
Team Yonezawaのキャンプでは電子機器や携帯電話の使用禁止のルールを設けている。子供たち同士は密にコミュニケーションがとれ数日間もあれば家族のような雰囲気が生まれていた。団体行動なので自分の試合まで長時間待つ場合などは学校の宿題など勉強をするようにした。
今回特に意識して行った事は選手達のテニスに対しての集中の持続だった。出来るだけ質の高い内容の濃い1日にする為に毎日遅くなっても全員が集まり短い時間でもミーティングを行った。毎日どれだけフォーカスしてテニスに打ち込めるかが短期間での上達の鍵だ。
残すところ数日になりジュニアオレンジボウルも全員が終わった12月20日には練習した後準々決勝戦の試合観戦そして恒例のマイアミビーチでのフットワークの追い込みを行った。クロアチアチームも参加して40名の賑やかなランニングとなった。
帰国して成田に到着するまで怪我、事故、病気が最も心配だったが全員元気に無事に戻る事が出来た。最後になりましたがこの遠征に際しまして多大なサポートを頂いたご両親、参加選手の地元のクラブのコーチの方々、マイアミスプリングスラケットクラブのマニーさんこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。有難うございました。そして不眠不休で3週間子供たちのお世話頂いた渡辺大輔コーチ、山本周平トレーナー、酒井亮裕コーチ兼トレーナー本当にお疲れ様でした。