空中で攻め込まれるプレッシャーは選手にとって見えない敵がもう一人いる

10月4日　金曜日

今日も有明で練習した後楽天ジャパンオープン観戦の一日だった。
今日の圭の相手は世界ランキング17位のアルマグロだ。ラリーでは打ち負けていない圭だったが積極的なプレーで終始チャレンジを続けたアルマグロに軍配が上がった。

序盤圭は優勢に試合を進めていたがファーストセット4－1リードから逆転での第一セットダウンがスコア的には敗因だった。

僕が今回の圭の3試合を見て感じた事は今回ネットに出る回数が極端に少なかった事だ。相手を追い込んで甘いボールが返って来ているにも関わらずスニークインでスイングボレーやボレーカットをしないで落としてからまた打ち込むケースが目立っていた。

リスクを追わないプレーで勝つ方法を意識しているのかも知れないが上を狙うプレーとしては物足りなさを感じた今回の圭のプレーだ。空中で攻め込まれるプレッシャーは選手にとって見えない敵がもう一人いるようなものなのだ。

ただ中盤から体調が悪かった中ファイナルセットまで持っていく圭の地力はこれから益々楽しみな事は間違いない！体調を整えて来年はトップを狙えるはずだ！

圭の試合の後、第四試合に登場したデルポトロとドルゴポロフは彼らのジュニア時代に一緒の大会で親しくしていた選手達だけに興味深い対戦だった。

12歳の頃の圭の1歳上の2人を始めて見た印象は天才的な感覚を持つ選手達だった。2人とも痩せていて決して相手をオーバーパワーするプレーをしていなかったのを思い出す。

緩いボールを上手く操ってコースとタイミングで相手を追いつめるのが得意な選手達だった。力は多少の違いはあっても大人になると付いて来るがボールを上手く操る感覚は早い間に身に着けておくのが大切なのを確認できるデルポトロとドルゴポロフのプレーだった。