3日、開幕のテニスの国別対抗戦、デ杯ワールドグループの日本戦に向けてフランスのエースとしてに来日したリシャール・ガスケ(30歳、フランス)。

「ガスケはメンタル的に隙がある選手。今日は隙が一個もなかった。」

「それだけ彼は集中しているしエースとしての自覚、今回のデビスカップは本当に優勝を狙っているんだなと感じた。」と語った日本の元男子プロテニス選手、現日本テニス協会理事強化本部副部長の松岡修造。

東京の有明コロシアムでシングルス2試合が行われ、日本はダニエル太郎(エイブル)がガスケに2-6、3-6、2-6で敗退し、続く試合で西岡良仁(21歳、ミキハウス)も敗退。先に3勝でベスト8進出を決める団体戦で日本は窮地に立たされた。

ガスケはボールの落とし所が上手く、相手に対しミスしないプレーを軸に得意のバックハンドで先に展開していく多彩なプレーの選手。ジュニア時代から世界のツアーで活躍し、天才と呼ばれるガスケ。日本のエースで現在世界ランク5位の錦織に対して対戦成績7勝2敗、昨年の全仏オープンでも勝利している。

ミスの少ないプレースタイルのダニエル太郎に対し、ショートスライスでネットにおびき寄せてパッシングショット、ドロップショットからのネットプレー、対戦相手がバランスを崩すのを察知しネットへのスニークインなど翻弄したプレーを披露した。

フランスは過去15年間で初戦敗退はわずかに1度、4度の決勝進出を果たし、2001年には優勝を収めている。そのフランスは4日に行われるダブルスで世界ランク1位、ウインブルドン、全米オープン優勝ペアで日本チームに挑む。

記事:長嶋秀和