2月1日(土)、2020年全豪オープン女子シングルス決勝が行われ、21歳のソフィア・ケニン(アメリカ)がグランドスラム大会で2度優勝している元世界1位のガルビネ・ムグルサ(26歳、スペイン)を4-6、6-2、6-2の逆転で破り、全豪オープンに初優勝した。
ケニンにとってはこれが3度目の全豪オープン本戦でのプレー、グランドスラム大会での最高の成績は昨年のフレンチオープン16強が最高の成績だった。
優勝賞金$4,120,000(豪ドル、約3億円)を獲得。
大会後のランキングでアメリカ人プレーヤーのトップ、自己最高ランキング7位になる。
2016年全仏オープン、2017年ウィンブルドンに優勝しているムグルサは全豪オープンで初のスペイン女子にはなれなかった。
「一生懸命頑張った。
夢がかなった。
最高の2週間
父と母に心からありがとう!」。
ロシアからアメリカに移住、コーチでもある父、アレクサンダーさんそして支えてくれた家族にトロフィーを抱えながら涙をこらえ感謝した。
女子決勝戦 ケニン優勝
◎14]S.Kenin 4-6 6-2 6-2 ●G.Muguruza
今年の全豪オープンはいつもと違う。
予選が始まった時は森林火災の影響でスモッグがかかり、空がどんよりとしていた。
こんな状態で全豪オープンは無事に開催されるのか?と心配されるほどだった。
そんな心配も雨で解決される。
澄みわたる青空になり、日陰に入ると肌寒いぐらいだ。
準々決勝あたりになると、暑さが戻り、昨日は40度の猛暑になり外のコートは中断されたりした。
今日は打って変わって、とうとう一日中雨。
国枝慎吾、上地結衣の車イステニス決勝は明日の日曜日に順延された。
女子決勝は屋根が閉まり、インドア状態で始まる。
長いラリー戦が続く、先にブレークに成功したのはグランドスラム大会優勝経験のあるムグルサ。
4回目のデュース、3度目のブレーク・ポイントをものにしてブレーク2-1とリードする。
ムグルサはサービス・エースもあるが、ダブルフォルトも2つ。デュースの末にキープ、3-1。
第7ゲーム、ケニンはブレーク・ポイントを握られたが、しぶとくキープした。
ムグルサ、15-40からダブルフォルトで4-4となってしまう。
しかしケニン、15-40ととなってしまう。
2度目のブレーク・ポイント、ムグルサは左右に振り回し最後はボレーで決めブレークする。
ムグルサ、5-4、サービング・フォ・ザ・セット
サービス・エースなどで、キープ。
第1セットは6-4でムグルサが取った。
第2セット
凄い戦い。凡ミスが少ない。
第4ゲーム、ムグルサのサーブ、ボレーをロングにしてしまい30-40とブレーク・ポイントを握られた。
ムグルサのストロークはロングになり先にブレークされる。
3-1、ケニン。ムグルサのドロップ・ショットからロブなど素晴らしい攻防があったが、ケニンが4-1とキープ。
ケニンがムグルサから2度目のブレークに成功し、6-2で第2セットを取り返す。
ファイナル・セット
ケニンのサーブ、第5ゲームは0-40となるも、ガッツでボールに食らいつき、ノータッチのショットでキープした。
ピンチの後にはチャンス。ブレークに成功する。
プレッシャー?か気力がなえたか?
ムグルサは三つのダブルフォルト。
2時間3分の激戦は終止符を打たれた。
全豪オープン3度目の挑戦で優勝を果たした。
ケニンは21歳と80日で全豪オープンに優勝。昨優勝した大坂なおみの21歳と283日を抜く。
本戦:1/20(月) - 2/02(日)
予選:1/14(火) - 1/18(金)
<<女子準決勝>>
◎14]S.Kenin(USA) 76(6) 62 ●1]A.Barty(AUS)
◎G.Muguruza(ESP) 76(8) 75 ●4]S.Halep(ROU)
<<準々決勝>>
◎1]A.Barty(AUS) 76(6) 62 ●7]P.Kvitova(CZE)
◎14]S.Kenin(USA) 64 64 ●O.Jabeur(TUN)
◎4]S.Halep(ROU) 61 61 ●28]A.Kontaveit(EST)
◎G.Muguruza(ESP) 75 63 ●30]A.Pavyluchenkova(RUS)
女子本戦ドロー
女子予選ドロー
記事:塚越亘/塚越景子/Y.Morishita/S.Kobayashi/E.Shingae 写真W.Tsukagoshi CanonEos7D