米国、ニューヨークにてテニスの4大大会最終戦、全米オープン。男子シングルス準々決勝が行われ、第6シードの錦織圭(26歳、日清食品)は世界ランク2位のアンディ・マレー(29歳、英国)と対戦し1-6、6-4、4-6、6-1、7-5のフルセットの接戦の末に勝利し準決勝進出を果たした。
第1セットをエラーの少ないマレーのプレーにミスを繰り返しエラーした失った錦織は、第2セットもブレイクされ先行を許す展開。
ドロップショット、サービスアンドボレーなど多彩なプレーで逆転しセットオールに追いつくと続くセットを競り落とすが、第4セット以降はエキストラでフットワークを使う錦織の躍動感を魅せたプレーで2度のブレークを果たしを奪い返しファイナルセットに突入。
ファイナルセット歴代1位の勝率を誇る錦織は、第5ゲームでエースを連発しブレークしリードしたが、第8ゲームでは40-0からサービスを落とす。第11ゲームマレーのパッシングに飛びついてボレーで決めブレークを果たすとリードを守り勝利した。
両者は今回が9度目の対戦。リオデジャネイロ・オリンピックの準決勝で錦織がマレーに敗退している。
ウィンブルドンでは3年ぶり2度目の優勝を果たしたマレーは、今年の全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドンのグランドスラム3大会連続の決勝進出を果たしていた。またリオデジャネイロ・オリンピックでは金メダルを獲得し男子シングルスで史上初の五輪連覇を達成している。
ウインブルドン、オリンピックと優勝したマレーに対して「特に第4、5セット目は感覚が良かったので打って行けた、リードを失ったときは落ち込んだが反省は後にして今、出来ることを頑張ろうと。長いラリーを耐えることを心掛けて戦った。」とコメントしている。