2011 Masters Belgium 3

予選リーグ最終戦は、世界No2のシェファーズ(NED)選手との対戦。

残念ながら、16・26で敗退でした。

しかし、スコアには現れませんが、内容的にはこの3日間で一番良い内容だったと思います。

それは、戦術や技術の問題ではなく、「齋田らしさ・・・」が出てきたように思いました。

昔から、決して派手な選手ではありません。どちらかといえば地味な選手だと思います。

コツコツとポイントを積み上げていくことが、できてきたと思います。今回は、「あと1本」が取れなかったのです。

確かに、それが実力の差なのかもしれません。しかし、昨日まではポイントの取り方に一貫性がありませんでした。

試合後のコメントにしても、昨日までは「見えていない・・・」コメントだったような気がしていましたが、今日は「ゴールが見えたのでは?」というコメントをしっかりと残してきました。

いつも、私は選手達にどうなりたいのか?どうしたいのか?を良く聞きます。そうして、「明確なゴール」を口で言ってもらえるようにしています。

そうしなければ、「今と今後のギャップ」が埋まりません。

だからこそ、試合後のコメントが本当に前向きで、きっと「ロンドン」につながるな・・・と確信することができたのです。

帰りの送迎の車の手配が完了するまでの少しの時間で、自分が反省したことに対して、自分がなすべきことの時間に費やしていました。

ちょっとしたことですが、「すぐにレスポンス」できるところは流石です。

これが、「世界で戦っている選手」だと改めて感じました。

斎田選手との2人だけの遠征は本当に久しぶりです。

私が、「車いすテニス」で、世界を舞台に走り出した13年前に、初めて齋田選手と遠征した時のことを思い出しました。

全く相手にされないところから、「必ずやってやる!」と、ギラギラしていた当時の自分を思い出し、初心に戻った思いです。

今、何が起ころうとも、しっかりやっていることが、将来いずれかの形で、必ず役に立つことになると教えてくれたのは斎田選手でした。

今回、それを私に思い出させてくれたのも、斎田選手であり、斎田選手は自分でも思い出したのではないかと思います。

「常に前に進んでいくこと」この気持ちが、人を大きくさせていくに違いないと、齋田選手にまた一つ教えていただきました。

悟司・・・ありがとう!

明日からの試合もまた頑張ろう!


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