予選リーグ最終戦は、世界No2のシェファーズ(NED)選手との対戦。
残念ながら、16・26で敗退でした。
しかし、スコアには現れませんが、内容的にはこの3日間で一番良い内容だったと思います。
それは、戦術や技術の問題ではなく、「齋田らしさ・・・」が出てきたように思いました。
昔から、決して派手な選手ではありません。どちらかといえば地味な選手だと思います。
コツコツとポイントを積み上げていくことが、できてきたと思います。今回は、「あと1本」が取れなかったのです。
確かに、それが実力の差なのかもしれません。しかし、昨日まではポイントの取り方に一貫性がありませんでした。
試合後のコメントにしても、昨日までは「見えていない・・・」コメントだったような気がしていましたが、今日は「ゴールが見えたのでは?」というコメントをしっかりと残してきました。
いつも、私は選手達にどうなりたいのか?どうしたいのか?を良く聞きます。そうして、「明確なゴール」を口で言ってもらえるようにしています。
そうしなければ、「今と今後のギャップ」が埋まりません。
だからこそ、試合後のコメントが本当に前向きで、きっと「ロンドン」につながるな・・・と確信することができたのです。
帰りの送迎の車の手配が完了するまでの少しの時間で、自分が反省したことに対して、自分がなすべきことの時間に費やしていました。
ちょっとしたことですが、「すぐにレスポンス」できるところは流石です。
これが、「世界で戦っている選手」だと改めて感じました。
斎田選手との2人だけの遠征は本当に久しぶりです。
私が、「車いすテニス」で、世界を舞台に走り出した13年前に、初めて齋田選手と遠征した時のことを思い出しました。
全く相手にされないところから、「必ずやってやる!」と、ギラギラしていた当時の自分を思い出し、初心に戻った思いです。
今、何が起ころうとも、しっかりやっていることが、将来いずれかの形で、必ず役に立つことになると教えてくれたのは斎田選手でした。
今回、それを私に思い出させてくれたのも、斎田選手であり、斎田選手は自分でも思い出したのではないかと思います。
「常に前に進んでいくこと」この気持ちが、人を大きくさせていくに違いないと、齋田選手にまた一つ教えていただきました。
悟司・・・ありがとう!
明日からの試合もまた頑張ろう!