やはり、何事もはじめが肝心。ボールを打ち始める前に、目標を立て、練習を計画的に実行していく必要がある。単にボールを打ってしまうことは、競技ステージにおいてはあり得ないことと思う。
自分はどのようになりたいのか?
そのためには何を行ったら良いのか?
やり遂げられる自信があるのか?
可能性はあるのか?
など、多くの切り口から分析し「森を見て、林を見て、木を見る」ように、「4年後の自分が表彰台でメダルを掲げている姿を想像し、4大タイトルの優勝をしている姿を想像し、普段の生活をどのように過ごすのか」という順で考えていった。
「強い選手とはどんな選手だ?」という問題に対して相当な時間を割いて話し合った。多くの意見を出し合ったが、最後に辿り着いた我々の行き先は、「取りこぼしをしない選手」であり、格下や同等の相手には絶対に負けない。格上の相手にはチャンスが訪れた時には逃すことなく勝ち切るということ。やはり、確実なことを確実に実行できる選手は強いという結論であった。
「やってみるか?」・・・という質問に対して、
「No1になるためにはどんな事でもやります!」・・・これが、彼の答えだった。
「相当大変なことだぞ?」・・・と決意を確認。
「覚悟はできています」・・・と彼は腹を括っていた。
「全力を尽くそう!」
そして、いよいよ始まりの1歩、コートに立つ時がきた。
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コメント
わくわくしながら読んでいます。今日の栄光がどんな地道な努力で勝ち取られたか、プロローグを読んだだけで想像できます。丸山コーチの筆力に圧倒されながら、次回を楽しみに待っています。