頂点に昇り詰めるまで・・・其の六 齋田悟司選手と共にいる環境

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北京パラリンピック男子ダブルス「銅メダル」を獲った直後の映像です。

人が成功するときは、必ず近いところに目標となる人物との運命的な出会いがある。国枝選手の場合はなんと言っても齋田悟司選手の存在なくしては、語ることはできないと思う。齋田選手と国枝選手は年齢的にちょうど一回り違いの鼠年であり、なんと今年は2人とも年男である。偶然にしては出来すぎ・・・というか本当に運命的なものを感じませんか?

国枝選手に対する小生の口癖として、「まだまだ、齋田選手を追い越してはいない!」ということをよく言っている。もちろんそれに対し国枝選手は素直に認めている。

長年、日本車いすテニス界を牽引してきている齋田選手は、本格的に世界ツアーを回り始めた日本の第一人者である。もちろん現在も世界ランキングは9位であり、車いすテニス界のスター選手として健在である。

過去に日本人としての経験者がいなく、多くの扉を自らの手で開いてきた開拓者だけに、相当な苦労をしてきた。そのような苦労を何年もしているうちに、アジア人選手の位置づけや日本人選手に対してのポジティブな印象を確立してきたのである。

齋田選手とは国枝選手にとって、「良い見本」であり、「良い手本」であることに間違いない。なぜなら、齋田選手を見ているだけで本物を感じることができるし、見ているだけでわからなければ、手取り足とり指導をしてくれているのも齋田選手であることに間違いがないからである。そこに、国枝選手のオリジナリティが加わり、更なる進化をして「国枝慎吾の品格」となっているのである。

現在、国枝選手も車いすテニス界のトップとしてテニス以外においても、数多くの仕事をこなしている。本当に多忙であるが、是非とも自分のすべきことを全うし、齋田選手が築いてきた誇りを継承していき、更なる進化を目指して活動していってもらいたいと強く願っている。もちろん齋田選手もロンドンを目指し、国枝選手とも切磋琢磨していくことを表明しているため、今後の活動においては日本の代表として新たな扉を開いていくことであろう。

その人を抜くか抜かないかとは、他人が判断するもので、尊敬している本人はいつになろうが、尊敬の念に変化が起こることはそう簡単にあることではないと感じる。

このような環境に置かれたことに、素直に「感謝」の念を抱いている国枝選手には、本物を感じることができる。

コメント

  1. tarojun さん : 2008.11.09

    試合場面しか見ていない私にとってとても深いお話でした。
    国枝選手にとって斎田選手は「見本であり、お手本であること」、そして「尊敬」の対象であること。
    国枝選手が示す「感謝」の心。その裏にある丸山コーチの存在を改めて感じました。

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  2. テニス好き親父 さん : 2008.11.09

    同感です。齋田さんの功績は、計り知れないものがあります。(もちろん丸山コーチもですが)星さん、山倉さん、吉田さんの後を継いで、世界に上りつめていった齋田さんの後姿を見ながら国枝さんも努力されたのだと思います。ライバルでありながら、兄のようにサポートとされて来られた生き方を拝見していると、頭が下がる想いです。又それが判っている丸山コーチをはじめ、TTCのスタッフはすばらしいと思います。

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  3. ko-taro- さん : 2008.11.09

    斎田君は国枝君にとって、先輩というよりも何か特別な存在でしょうね。北京で勝ち取ったブロンズメダルは、二人にとって最高のものでしょう。そこに丸山コーチの存在がいるのは当然でしょうね。 まずまずよかったね。

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