初公開・・・

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PC内部に溜まった文章を整理していると、北京パラリンピックに向けて非常に苦しんでいる国枝選手に対して、小生から送った手紙を発見!

国枝選手には内緒で・・・(笑)
彼に送った手紙の1部を紹介します!久々に読みましたが、「なるほど・・・」と思いながら熟読!

特に、メダルを取った後の行動に対する予想は確かに当たっていました。非常に驚きです。

振り返ると色々なことがありました。

考え方を原点に・・・

世界トップの座に居座り、ずいぶんと時間が経っています。やはり、「国枝慎吾」の強さには何時も頭の下がる思いであり、心から「尊敬」しています。また、私自身は、慎吾のような素晴らしい選手に巡り合え、自分の運命と人生に感謝しています。

さて、トップに居座る気持ちは分からない中、慎吾の目標が薄れてきたことを、先日のレッスンで聞きました。トップならではの心境なのでしょう。同じ立場で考えられないのが残念ですが、今の私にできるアドバイスは、考え方を原点に戻すことが大切なことなのではないでしょうか?
ということです。

先日の「Japan-open」の時に、迷ったら自分のテニスの原点に戻ることが大切なことと伝えたと思います。慎吾は、自分のテニスの原点や、試合を組み立てるために、何が大切なショットや戦術なのかと自分の軸になるものを考えたことと思います。それの幹を軸に、多くの枝付がされ、最終的な結果にいたったと思っています。

したがって、今回はスポーツそのものの根本的な考え方をしていくことが大切なことと考えます。
スポーツの基本は,「遊び」であり、遊びとは「非実用的でそれ自身のために追求される肉体的,精神的な活動」のことだと言われています。また,「目的のない活動であり,それ自体のためにあり、仕事の反対語」でもあります。先日のキーワードでもあった。遊びとは「あくまでも自由の領域にあるもの」と言えるね。

「自由」な遊びだからこそ,一生懸命打ち込め,技術も向上し、試合にも勝てるといったところではないでしょうか?したがって、人間の英知、肉体を限界まで極め、競い合うものであると思います。

今の慎吾は、なんとなく「義務感」や「別の方向」に向いているような気がします。

私の考えは、北京で「金メダル」を目標にすることは、目の前の目標として最高のものと考えます。しかも、それを胸に4年もの歳月を死に物狂いで走ってきたわけだからね・・・
でも、そんなものは、取った次の日には「あらっそっ!」ってな感じですよ。少しは「ボーっと」しそうだけど、多分そんなもんだと考えています。

大事なのは、このような多くの人が経験することのできない特別なハードルを乗り越えて、最終的に自分自身の「人生の金メダル」を目指すことだと思う。

決められた人生がそれぞれにはあるから、生き抜く生き様がカッコいい方がいいと思うよ。
こんな考え方はどうだ?

2008.5.27 丸山 弘道

コメント

  1. bunbun さん : 2009.12.31

    改めて勉強になります。世界のトップの心境はまったくわからないですけど、「原点」だけはなんとなく探れそうです。

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