優勝した国枝選手と、準優勝のステファン・ウデ選手
試合終了後、アン・クィーン氏(右)と共に記念撮影
お陰さまの「単複5連覇」達成です。
試合が終了しましたので、正直ベースで書きます。
大会を通じ、厳しい道のりでした。勿論連覇をするつもりで大会に乗り込みました。
初日の練習は、例年、技術面からチェックを入れていきますが、今年は「フィットネス」からスタートしました。
日本での練習から、調子がなかなか上がらず、こちらの環境に慣れるという観点もあり、あえてフィットネスを選びました。
じっくり1時間行い、その後テニスの練習に入りましたが、テニスの状態は悪くありませんでした。
2日目の練習から、なにかが足らないのです。その何かがお互いに掴めず、そのまま3日目に入ることとなります。
調子の上がらないまま、本番の「集中力」に賭けました。1回戦は、想像した以上に内容をまとめました。この辺りは流石、「No1」と思わされます。
準決勝のロビン戦は、序盤は圧倒的に押していたものの、中盤に追いつかれ、44からの2ゲームを苦しみながら意地の戦いを制したと言っても過言ではありません。
2セット目も、取りつ取られつの流れで、最後も苦しみながら意地の勝利ともいうべきでしょう。ここでも、「No1」の矜持を見させていただきました。
本当のチャンピオンは、調子の善し悪しに関わらず、勝つことができるということをまざまざと見させていただきました。
試合終了後、国枝選手との話し合いの中で、「勝つためにプレイして下さい」と伝えました。常勝していくためにプレイするということの一つに、「リスクを負う」ことがありますが、これに対して恐れているように見えました。
過去を振り返るなかで、我々が挑戦しつづけてきた事のひとつに、「リスクを恐れない」でプレイをしてきたことが挙げられます。「リスクを恐れることよりも、停滞してしまうことを恐れろ」とまで伝えてきました。「勝ちの流れ」を止めないためにも、これは本当に大切な事なのです。
だからと言って、あれもこれもというつもりはありませんでした。色々やろうとする姿勢が、自分の能力を妨げてしまう原因となる場合があります。このような時は、「シンプルに考える」ことが大切になってくるのです。シンプルにするということは、「自分を信用する」ことなのです。
また、小生のすべきことは、国枝選手が「コート上で、パフォームすることだけに集中できる環境を作り上げることに徹底」することです。
したがって、過去の戦いのデータを踏まえ、起こりうる状況すべてのケースに対し、試合前に反復練習を行いました。
また、メンタル面から、アン・クイーン氏が「呼吸を整えなさい」というアドバイスをいただき、選手もコーチも共に呼吸を整えました。これも大きな要因だったと思います。
試合開始と共に、怒涛のごとくポイント積み重ね60とあっという間に終わりました。なんと、1セット目は6ポイントしか落としませんでした。
過去4連覇を成し遂げるにあたり、全て内容が苦しかったため、今回もある程度、覚悟をしていましたが、5連覇目はこれ以上ない滑り出しでした。
2セット目も、リードされ中盤もたつきましたが、セットを取られる要素は「ゼロ」。本当に強い国枝選手を見せていただきました。
昨晩は、緊張で眠れませんでした。朝も、国枝選手の顔をまともに見れないほど、コーチもナーバスになっていました。こんなことではいけないのですが・・・
まだまだですな・・・
本当に国枝選手おめでとう!あなたの強さに感服します。
そして、応援して下さった皆様本当にありがとうございました。
コメント
5年連続単複優勝
おめでとうございます!
スバラシイ!(アン・クイーン風に)
またお話聞かせて下さい。
5年連続単複優勝
本当におめでとうございます(^^)v
チャレンジし続けることの大変さ・・・難しさ・・・・偉大さ・・・
全てを感じます。
ついつい守ってしまうものも当然生まれて来ますしね~
そのプライドを捨てて、シンプルに初心に戻すことのしても
これまでの長い歳月での確かな過程があったからこそ成せる
ことだと思います。
まさに「絶対無二の一球・・・」ですね 修造くんみたいになっ
ちゃいました!!
ホント感動ですわ またお話聞かせて下さい(^^)
丸山コーチおめでとうございます。
昨夜23時のNHKラジオニュースで国枝選手優勝の放送がありました。多くのマスコミが取り上げていただきたいものです。
丸山様
優勝おめでとうございます。
去年の全米でヒッティングをさせて頂いた際に、
多くの関係者(協会、テレビ等)の方々から
「濱浦君、連勝を止めないでね、、、」と
プレッシャーをかけて頂いたのを思い出します。
これからもジュニアの育成共々宜しくお願いします。