心新たに

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ウインブルドンも最終日を終え、男子はジョコビッチ、女子はクビトバの優勝、車いす部門では、男子は国枝選手の2連覇、女子では上地選手の初優勝で幕が下ろされました。

国枝選手においては、内容を言えば切がありませんが「ダブルス」をした。とでも言いましょうか、パートナー同士お互いに助け合っての勝利。苦しい中でも優勝できる、ゲームインテリジェンスを見せていただきました。

今回の遠征は2週間。

国枝選手の帯同のみならず、1週目のBNPパリバフレンチオープンにおいては、三木拓也選手(所属:トヨタ自動車 世界ランキング8位)という若手をメインに帯同を行いました。

最近は、遠征といえば「グランドスラム」に行くことでしたが、一つ下のグレードの大会に帯同したのは久しぶりのことです。BNPパリバフレンチオープンの帯同に至っては、2004年以来10年ぶりに会場へと
向かいました。

同じ会場ではありましたが、10年前とは比べ物にならないほど立派になっており、車いすテニス界もだいぶメジャーになってきたなと感慨深い思いでした。

初日から観客も多く、選手としてもやりがいのある大会に育ったと思っています。

現地の日本の方々には、毎日のように恐縮するほど差し入れをいただきました。また、最も勇気が出てくる「日本語」での応援に、選手たちは心身ともにベストを尽くせたと思います。

男女シングルダブルスともに日本人が優勝(女子:上地選手/男子:国枝選手)、三木選手もベスト8となり、まずまずの結果だったと思います。

ウインブルドンは惜しくも出場を逃しましたが、会場に出向き、ウインブルドンの雰囲気と同レベルで戦う各国の選手のテニスを勉強してくれたと思います。

この悔しさは是非とも来年にリベンジしていただきたいと思いますし、担当コーチとしても三木選手のサポートに対してベストを尽くしていきたいと思います。

この2週間で感じたことは、車いすの男子について、国枝選手を含むトップ4の変動はしばらくなさそうに思うほど4名ともレベルの高いテニスをしています。

ベテランの2名(国枝選手30歳、ウデ43歳)と若手(レイド選手21歳、グスタボ選手20歳)とベテランと若手の鍔迫り合い。5位から12位ぐらいまでは、一つの大会の成績で結果が変動していくほど混沌としています。

ここから抜け出すために、今後三木選手をどのように育成していくかを考えていかなければなりません。また、ここを抜け出すことに時間をかけてしまうと、一気に置いていかれる可能性もあります。

テニス技術も車いす本体の進化も、世界的に変わりつつある傾向が出ていますので、その傾向を見ながら、三木選手は勿論のこと、国枝選手もまだまだ更に伸びていく要素を持っています。それぞれの能力を無くしてしまうことのないようなレベルで、新たな基準値のアップを図っていこうと考えています。

帰国後、今回の遠征で取った主な選手のデータを徹底的に分析していこうと思います。これについては、次のリオデジャネイロを見据えていくためにも、一過性のものではなく継続的に行っていくことで、選手が最後の一手を打つ時に「鋭い一手」となるための準備です。

先ずは、両選手ともに成功していることを磨きオンリーワンを目指すことを軸とし、歴史に残るような成果と結果を出せるようにしていきたいと思います。

千里の道も一歩から・・・また、コツコツとやっていきます。

コメント

  1. A.KOSEKI さん : 2014.07.11

    こんにちは。ここ2~3日のブログを読ませて頂き、なんだか涙がでました。ホントに人生夢を追いかけることが、追いかける夢のある事が、幸せなのですね。20日は弘道さんのお誕生日ですね。おめでとうございます。そして今日11日は私の65歳の誕生日です。まだまだテニス大好き。私なりの夢に向かって毎日レッスン励んでいます。またいつかお目にかかれる日を、願っています。 

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